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「ボールは丸い」~慶大ソッカー部マネージャー戦記 by 呉田幸子

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日本一への戦いを前に
by 呉田幸子

こんにちは。
今日、関東大学サッカーリーグ戦開会式が西が丘で行われました。
そしていよいよ明日、慶應も開幕戦を迎えます。

まず、22人の同期の最高の仲間と、頼もしい後輩と一緒に、このスタートラインに立てていることに感謝したいです。

ラストシーズンの幕開けに、少々の不安と大きな期待感、この1年が終わったときに何を感じているんだろうという楽しみがあります。

ここにくるまでに、様々なことがありました。
夏のあるミーティングを思い出します。きっかけはまぁおいといて、学年の皆がどんな苦しみを抱えながらこの部活にいるのか涙ながらに話したミーティングです。

サッカーが少し下手だっただけで人格まで否定され、少し仕事でミスしただけで辞めろと言われ…それから仲間の為に自分のサッカーをやめた人も…1人ひとりが思い悩みながらこの部にいるんだと本当の胸のうちを話しました。
それぞれが抱える苦しみを与えたのはこの仲間です。別に同期がきついこと言わなければ、別にミーティングなんてやらなければ、別に上を目指さなければ誰も苦しまなかったのかもしれないです。

しかし、苦しみを与えたのも仲間であったなら、それを助けたのも仲間です。葛藤の中で、共にもがき続けてきたのです。

なぜ、こんなことをするのか。それは、皆と頂上からの景色が見たい、ただ、その純粋な思いです。

私自身も、試合に負けたのは自分のせいだと泣きながら帰ったことも、誰にもわかってもらえないと泣きながら帰ったこともありました。
なんでこんな長い時間をかけてこんなことやってるんだろう、逃げ出したいと思うことも少なくありませんでした。

でもグラウンドを見ると、この人たちを絶対に裏切りたくないなと思うのです。

いつも、先輩や後輩、仲間に助けられました。耳を傾け、一緒に目標に向かって歩いていってくれる人がたくさんいました。皆を支えるはずのマネージャー、ここまでみんなに支えられているマネージャーはどこにもいない気がします。

私がこれだけやってるんだからお前ら絶対勝てよ、というのは好きではありません。たしかに、マネージャーは試合が始まったら、勝利の為にもう何もできない。試合中に、いくら勝ちたいと思ってももう既に自分は無力だということに気づきます。
でも90分間、いやそれ以上前からの勝利に向けた長い道のりを一緒に歩んでいきたいと思います。

それが、「どうしても『日本一』になりたい。」と思う私の、決意です。

毎年、シーズンが終わった日には必ず涙を流しました。一昨年インカレ準決勝で負けた西が丘のCゲートで、去年の最終節たつのこフィールドのピッチ際で。
今シーズンが終わるとき、どんな涙を流すのだろうとその瞬間に期待を抱いています。

会場で、沢山の方にお会いしたい、選手たちの勇姿、一丸となって戦う姿をみていただきたいと思っています。

それでは、皆様に試合会場でお会いできることを楽しみにしております。

開幕戦vs中央大学
4月7日(日)11:30@江東区夢の島競技場

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