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「ボールは丸い」~慶大ソッカー部マネージャー戦記 by 呉田幸子

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連敗から脱出する方法
by 呉田幸子

 前回のコラムで書いた、関東大学リーグ戦第2節の早慶戦は、1-2で破れてしまいました。
 西が丘には1000人を超える方にお越しいただきました。来てくださった方、ありがとうございました!

 これで開幕2連敗となってしまいました。未だ勝ち点0と悔しい結果です。

 今回は、連敗から脱出する方法について、冷静に考えてみたいと思います。
 実際、その答えは、わかりません。わかったら名監督になれます!

 ただ、過去2シーズンの53試合の記録をつけています。過去2シーズンで、連敗のあと一勝を挙げたケースが4つありました。そこから2つのケースを抽出して考えてみます。

 1つ目は、清水エスパルスの河井陽介選手やファジアーノ岡山の田中奏一選手を擁し、全国3位になった一昨年のシーズンの5月。総理大臣杯(いわゆる夏のカップ戦)の初戦で格下に敗れて全国の夢が途絶え、その後のリーグ戦でも後味の悪い負け方をしました。

 その試合の後、コーチから「本当に日本一になりたいのか?!」という問いを投げ掛けられました。選手たちは、もう一度考え直しました。

 その翌週中央大学戦は、荒れたピッチでイエローカード7枚、味方に退場者を出す荒れたゲームになりました。先制されましたが、4-2で勝利しました。私個人的に今までの試合での中でなぜか一番負ける気がしなかった試合でした。連敗の中でも、選手スタッフが万全の準備をし、自信を持って試合に臨んだことが勝利につながったのではないかと思います。

 2つ目は昨シーズン、4連敗の闇のトンネルを抜けてやっとの思いで勝ち取った勝利です。4連敗の中でもだんだんとチームが良くなっているというのを選手たちから聞いていました。4連敗するということは1ヶ月以上勝利の喜びを味わえない、とてもストレスフルな状況です。その中でもやがてくる勝利の瞬間を信じ、いくら負けてもこれでもかこれでもかともがいていました。連敗の中でもチームが上向きになるというのはこういうことなんだなと思いました。やっと勝利を挙げた日本体育大学戦の前の週の練習は、今までにないくらい充実していたそうです。

 実際、日本体育大学戦もまた負けたらどうしようという不安があったと思います。しかし、最後まで諦めない気持ちを持って戦った結果、ラストプレーで決勝弾を挙げ、勝利しました。

 以上のように、私に見えていたのはチームの中のほんの一部分だと思います。でもこの経験を活かし、役立てたいと思います。

「下を向いて、良いことなんて1つもないじゃん!」主将の松下はそう言っています。

 次は、昨季関東リーグ戦チャンピオン、横浜F・マリノス特別指定選手の長澤和輝選手擁する専修大学です。この状況下で、私たちがチャレンジャーであるのは間違いありません。逆に堂々と戦うのみです。

第3節 vs専修大学
4月20日(土)13:50キックオフ@江戸川区陸上競技場

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