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「ボールは丸い」~慶大ソッカー部マネージャー戦記 by 呉田幸子

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待望の初勝利!勝利を掴むための変革
by 呉田幸子

 ついに、勝利しました!!関東リーグ第6節国士舘大学戦、3-2で今季初白星をあげました。

 こうやって報告することができ、本当に嬉しいです。

 88分まで1-2のビハインド。89分、PKを獲得し3年武藤嘉紀が冷静に決めると、そのあと2年飯高颯生が難しいこぼれ球をボレーシュートで突き刺し、逆転しました。

 こんなシュート普通入らないよと思います(颯生に失礼ですね笑)。でもこれが入る。神様がいて、私達の頑張りを見ていてくれたんだなと思ってしまいました。

 これで負けたら、どう手を打てばいいんだろ、というくらいこの1週間覚悟を決めて変革に取り組んできました。

 先週開幕4連敗したあと、昨日と同じ厚木市荻野運動公園の外で、主務から長い言葉がありました。
 そのあと3,4年と2年一部でミーティングを開いて言いたいことをすべて言い、学生スタッフ陣との"約束"を再確認しました。自分たちから選んだ学生スタッフを信頼すること、不満や悪口は言わないで上級生としてチームのために行動すること。

 1週間たって、また同じ会場にきて、1週間前とは真逆の結果を掴むことができました。同じ場所で聞く主務や主将からの言葉から、時が経って、自分たちが少し変われたことを実感しました。

 私達の学年のようにトップチームが少なかった2年生が多くピッチに立ち、躍動してくれました。1年生とは初めて一緒に勝利の喜びを分かち合うことができました。

 試合が終わって選手達のところに駆け寄ったとき、私たち裏方のスタッフ陣の顔を見るやいなや「ありがとう」と言ってくれる選手が何人もいました。いやいや点を決めてくれてありがとう、勝たせてくれてありがとう、私達はそう返します。「ありがとう」で溢れた喜びの輪に、このチームの強さを感じました。

 会場からでて、スタンドで応援していた部員とも喜びました。彼らの心には悔しさがあると思います。前節と今節、以前に比べ結構メンバーを入れ替えました。初めて出場した選手を祝う傍らで、メンバー外になった選手の悔しい顔を見ました。試合にでるという願いを全員分叶えることができたらいいなといつも思うのですが、そうはいきません。個人の苦しみや葛藤をそれぞれが抱えながらも、それを超えて仲間との喜びを望む、そこからでた悔しさをまたチームのためにぶつける、それが慶應ソッカーの伝統です。

 喜びに浸るのはもうやめます。また次の試合がやって来ます。私が思ってるより、チームの皆は次に向けて気を引き締めているように感じます。前節の話をすると、もういいよというかのような顔つきをします。

 関東大学リーグ前半戦は、残り3節です。開幕5連勝した王者・専修大が敗れるなど見逃せない展開が続いている関東リーグ戦、これからも応援よろしくお願いします!

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