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「ボールは丸い」~慶大ソッカー部マネージャー戦記 by 呉田幸子

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13,000人はどこから来たか<早慶戦>
by 呉田幸子

早慶戦から10日程経って、チームは8月の総理大臣杯全国大会に向けてトレーニングに励んでいます。ちょっと暑すぎますね!
7月5日からは、ロシアでのユニバーシアード競技大会も始まり、日本は2連勝で早くも決勝トーナメント進出を決めているそうです!!連覇に向けて頑張ってほしいです!

そんな中、早慶戦の話をまたするのは恐縮ですが、13,000人の観客動員について書きたいと思います。

かつては45,000人を集めたこともありますが、10年前は6,000人規模。今年の12,808人という数字は少なくとも過去10年では最多となりました。目標は2万人!と言っていたのを考えると情けない数字ですが、大学サッカーで一番の動員数を誇る試合というのに間違いはありません。

12,808人の内訳を考えると、両サッカー部OB、保護者、大学生、中高生、付属校生、市子供、大学OB、サッカーファンなどの客層が考えられます。

1,000人を一気に呼べる母体はありません。100人規模の団体が来てくれれば大したもんだというレベルです。あの人に声をかければ何千人増えるみたいな人はいないので、地道なPR活動が必要でした。
東京都の少年サッカーチームや社会人チームにご案内を送ったりもしました。学内でのビラ配りやメッセージ集めも実は有効な手段でした。東京や神奈川の予備校に電話をかけまくって足を運びPRした予備校班もあったし、地域のお店を渡り歩く部員もいました。
また、SNSを使った拡散も取り組みました。チケット販売開始のときは、Twitterのリツイートによって、早慶戦の情報に触れた人は2万人を超えていることがわかりました。HPのアクセス数の分析でも、注目記事のときは数字がぐーんと伸びます。

このような試合は、人のつながりがかなり重要です。部員180人で単純に割ると、1人70人程連れてこれば13,000人になります。実際は1人で100枚くらいチケットを捌いている部員もいますが、あまりお友達がいなくて5枚くらいしか売れない部員もいます…(笑)
誰かに誘われたから、知り合いが試合に出てるからといったきっかけがすごく大事でもあります。だから実際に全部員をHPに載せたときは、アクセス数がかなり伸びました。

PRをする上で、様々な方にお会いし勉強させて頂きました。集客をする上で、サッカーが本当の目的の人はあまりいないというアドバイスを受け、それ以外を押し出すことが必要という意識を持ってやってきました。それはOBにとっては同期と再会し飲みに行く機会であり、学生にとっては友達と盛り上がるイベント、子供にとっては憧れの国立に足を踏み入れるチャンスであります。とりあえず、やれることは全部やろうという気持ちで、サッカー以外のイベント企画も行いました。

その結果、13,000人の方に、国立に来るというアクションをとっていただけました。
これから半券を分別する作業(毎年1年生がやる大変な仕事!)をし、予め控えておいた番号を元にどんな客層が来たのかについてもう少し詳しく検証します。また検証結果を報告したいと思います。

そして何より、その12,808人の皆さんが、引き続き慶應義塾体育会ソッカー部か、早稲田大学ア式蹴球部を応援してくれれば嬉しいです!

暑い夏ですが、選手もマネージャーも頑張っていきます!(ちなみに仕事をするマネ部屋はエアコン故障中です!)

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