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「ボールは丸い」~慶大ソッカー部マネージャー戦記 by 呉田幸子

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文武両道
by 呉田幸子

7月も折り返しとなりました。
私達ソッカー部員は総理大臣杯初戦の関西学院大学or札幌大学を倒す前に、テスト”という敵を倒すため奮闘しています。

中にはテストが14こもある~と言っている部員もいるし、理工学部の部員は実験のレポートが大変そうで、湘南藤沢キャンパス(環境情報学部、総合政策学部)の部員はレポートが山積みだそうです。

私は法学部政治学科で、上級生にもなるとあまりテストがないのですが、勉強こそが学生の本分だというのは最もな考えだと思います。練習の合間に、興味のある授業は超真剣に聞きに行っていました。テレビでも解説をしているような、その分野の第一人者とも言われる教授の講義はとても興味深かったです。「朝鮮半島政治」「現代中国論」「EU」などです。

以前のコラムにも書いたように、“文武両道”を目指すソッカー部が日本一になるのは誇りの為だと冨田部長もおっしゃっていました。

慶應に入りたい!といって勉強をして浪人をしてきた部員もいます。入部当初は勉強のしすぎで体力がなさすぎた一般受験組もトップチームで活躍しています。それが慶應の誇れるところでもあると思います。

昨年12月、新チームが発足した時に、あるOBの方に、慶應義塾の教育理念が書いた紙をいただきました。「独立自尊」「実学」「気品の源泉」「半学半教」「自我作古」「社中協力」。
一番身近なのは半学半教。ソッカー部でも地域の子供たちに教えることによって自分たちも学ぶ機会になっています。

私は福澤諭吉の信者ではありませんが、良い話を聞いたことがあります。
坂本龍馬は幕末、政治体制やシステムを変えることによって日本を変えようとしましたが、同時代を生きた福澤諭吉は、それでは権力争いが絶えないと考え、国民1人1人の意識改革に努めたそうです。つまり、坂本龍馬が上から変えようとしたのに対し、福澤諭吉は下から変えようとしたということです。弟子の18人に考えを説き、その18人がさらに18人に伝えるようにさせてそうです(半学半教!)。鉄砲が飛び交う中でも小屋に籠って学ぶことを辞めなかったのだといいます。
この話を聞いたとき、良いチームを作る上でも少し参考になるなと思いました。上から変えるだけじゃ、良い組織は作れない!

ちなみに、OBの方からもらった紙の話に戻りますが、その紙の裏に
“楽しむ”歓びとは
一、ベストを尽くす
二、相手を思いやる
三、絶えず工夫する
と書いてありました。多分慶應義塾とは関係ないと思いますが、マネージャーをやる上で、とても大切なことだなと思い、手帳に大切にいれてあります。多分サッカー選手にとっても大切なことなのではないかと思います。

学問もそうだし、人との関わりを通しても様々な考えに触れ、良い経験をさせていただいています。いろんなものに触れて、幅の広い人間になっていきたいなと思います。
あまりサッカーと関係のないコラムで申し訳ありませんでした。

また次回をお楽しみにお待ちください~!

(写真は法学部の後輩たち)

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