最後に夢を叶える者
by 呉田幸子
by 呉田幸子
こんにちは。
先週末の早慶戦に敗れ、再び最下位となってしまいました。
関東リーグ戦は残り4試合です。崖っぷちの状況に、なかなか書くべきことも見つかりません。
今日は、毎年現れる、「最後に夢を叶える」4年生について、少し書きたいと思います。
OBの方に、10年ほど前にもそんな人がいたというお話を伺ったのがきっかけです。
先週末の早慶戦の後半32分、副将の岩田に代わり、学生トレーナーと兼任している沢田という4年生の選手がピッチに立ちました。
関東リーグ初出場。
私は、その瞬間に、鳥肌がたたざるを得ませんでした。
彼は内部出身者で、強豪高校に所属していたわけでもない選手でした。関東リーグにでたい!プロになりたい!主将になりたい!と本気で言っていました。正直、「無理だろ」と思ってる人がほとんどだったと思います。
でも彼だけは夢は実現可能だと信じていました。
オフザピッチでも下級生の頃からなりふり構わず、学年に対して厳しいことをふっかけ、反発を招くこともありました。学生スタッフとなり、怪我を抱えても練習する姿は人には真似できないものでした。
突然泣き出してサッカーうまくなりたいといっちゃうような、ただのアツいストイック野郎である彼が夢を叶えたことに、心打たれることです。
しかし初めての早慶戦は敗北。「活躍して勝たなきゃ意味ねぇ」と彼は言うでしょう。今日も最後までグラウンドにいました。
4年になってリーグ戦の舞台に立つ選手が、代々先輩にも沢山いました。去年の主務であった先輩もそうです。
彼も無名の高校から入部し、下のチームで長い時間を過ごし、同期の選手を支えるため主務になりました。
同期にマネージャーもいなく、膨大な仕事を一人で任され、ストレスがたまることもあったと思います。それでもそれを乗り越え、4年の後期から、トップチームに昇格、最後はスタメンになりバックラインを統率しました。
試合に出る選手になっても主務としての責任も忘れず、試合に出て仕事ができなくなるのが申し訳ないと言うかのように、裏方にも気を遣って下さいました。試合の広報物のチェックをしたり、試合会場に部車を運転していきました。
一緒に仕事をしていたマネージャーとして、ピッチを走っている姿がとても嬉しく、陰で努力し夢を叶えたことに尊敬の念を抱いたのも覚えています。
こうして夢を叶える者がいる一方で、悔しい気持ちを持つ者がいるのが事実です。それが平等というべきか、不条理というべきか、勝負の世界の残酷なところだなと時に悲しくなることもあります。
試合に出る出ないの話だけに限りません。
奇跡を起こすことができるのは、それを信じて努力した者のみ。
今のチームに必要な言葉です。
私達は、“最後に夢を叶える者”になるため、死に物狂いで戦います。これからも応援、宜しくお願いします。
★おまけ情報★
今週末11/2は専修大学と中央大学が集中応援を行う予定です!駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場にて11/2(土)13:50キックオフです!楽しい企画もあるそうなので、是非足を運んでみて下さい!