「(アウェーのバーレーン戦)バーレーン戦を前にチームに合流したときは、勝っていたころの勢いがなかった。チームにいい雰囲気が失われていました」
「1トップをやりはじめたのはたぶん試合の2日前か前日だったと思います」
「試合後、僕の動きを評価してくれる人もいましたが、あのゴールはオガサ(小笠原)の技術が素晴らしかったと思います」
「ゴールの数を増やすにはチャンスを増やすしかない」
柳沢敦の特徴はテレビうつりの悪いことである。彼の相手ディフェンスを引き寄せるフリーランやおとりの動きなどはなかなかテレビには映らない。一方、「なんであれを外すの?」「どうしてあそこでシュートしないの?」といったシーンは繰りかえしテレビで放映されてしまう。中盤がパス出し屋だらけの中で中高時代にハンドボールのポストプレーを学んだ彼は重要なラストパス係兼シュート係として多忙である。多忙であるから疲労もして怪我もするしガス欠したころにシュートしてお茶の間のファンに顰蹙を買う。私はジーコが夜サッカーの神様に「ヤナギサワゴールを決めるようにしてくれ」とお祈りをしているような気がしてならない。ジーコからすれば「チャンスは作るのになんでシュートが入らないの?」それで意地になってシュート練習というような次第である。