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FBN密着インタビュー

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「(ラトビア戦は)小野伸二君が怪我をして、突然スタメンの機会が回ってきた」

「ジーコのチームというのは基本的にきまりごとが多くないんです。今、フランスでやってる感覚とも違いますね。だから、戦いを重ねるなかで、選手同士が話し合うやり方に変わっていったのでしょう」

「この試合(ラトビア戦)にいたるまでも守備は選手同士でしっかりと話し合ってきたんだろうなあという雰囲気は感じました」

「(代表の中盤の選手は)ほとんどがパサーの選手です。僕が走ればそこにボールが出てくる。僕は動きたいように動くのが好きだから(僕以外の人が全員パサーでボールを出してくれるのは)よかったですね」

「試合の終盤には、ヨーロッパ特有のパワープレーに押されてしまった。ああいう場面では慌てずに守備を統率する存在が必要だと感じました」

「(ヨーロッパでは)ほとんどのチームが4バックでやっています。それは個人主義の考え方に根ざしている。その人のエリアに入ったらその人が個人で勝負(責任をもって処理する)が徹底している1対1の厳しさ。ライン上げ下げの複雑さ。それがヨーロッパの4バックです」

 「MFがパス出す人ばかり」このアンバランスがこの代表の特色だ。ジーコが経験したMF中心のチーム、いわゆる黄金の4人というパスの出どころが多発するサッカーをジーコはやりたかったのだろう。結果は船頭が多く船が山に登ってしまった。なぜ?

 戦後日本に初めてアメリカのメジャーを連れてきた監督オドールさんは言う。「とかく選手はかっこいい派手なプレーをしたくなるもの。でも本当に大事なのは基本。だから、日本の選手は逆シングルでキャッチするのが本場のやり方と勘違いしているようだが、本場はまず基本である正しい位置での正面からの補給をしっかりと学ぶものだ」
 中田以外の中盤の選手には世界の選手のやるようなプレーの真似のようなことはできるが、いざ本番になって「しなくてはならないこと」に対する意識の低さ。とにかく守備に回ったら走ってボールサイドに戻る・・・・こうした基本ができていなかった。

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