beacon

「40歳からうまくなるサッカー」mobile

このエントリーをはてなブックマークに追加
 本州最北の青森県に、元気な元気なシニアチームがある。十和田キッカーズシニア。とにかく走る。「高校生みたいなサッカーをする」と相手チームから嫌がられるそうだ。
 発足は1983年。十和田市にある三本木高、三本木農高、十和田工高のサッカー部OBが母体となって結成されていた社会人チーム十和田キッカーズの選手たちが、「40歳を過ぎてもサッカーを続けたい」と作った。現在は四十雀、五十雀を合わせ、約60人が楽しむ。県庁や市役所職員、営業マン、介護士、消防士、農業、小学校校長・・・。職種も様々だ。
 2007年の第6回全国シニア(50歳以上)で準優勝。この大会は多くが都道府県の選抜チームを組んでくる中、少数派の単独チームとして大健闘した。
 この年代には珍しく、走力重視の堅守速攻型。DFラインの裏にロングボールをけり込み、FWを走らせる。昔ながらの高校サッカースタイルだ。
 シニア世代になると、若いころのように動けなくなるため、こうしたスタイルは多くのチームはできなくなる。パスを速く、正確に回すことで相手を振り回そうと心がけるのがセオリーでもある。
 だが、かつて十和田市サッカー協会理事長を務め、チーム結成に尽力した高田重利さんはきっぱり言う。「自分たちは若い時から走るサッカーしかやってこなかったので、それしかできません」
 多くのメンバーは、現在までブランクがない。地元の中学・高校でサッカーをやった人が、就職してからは青森社会人リーグの十和田キッカーズの一員として一堂に会し、サッカーを続けてきた。そのメンバーが40歳、50歳になってからさらに一緒に続けてきている。だから、年齢を重ねてもスピード、持久力が維持される。継続は力なりである。
 十和田キッカーズは今年の全国大会出場は逃したが、今月12、13日に岩手で開かれた東北マスターズ大会で優勝。来年の全国大会出場権を得た。またも旋風を起こすかもしれない。連絡先は小山田守和さん(0176-22-0118)まで。

 このコラムに登場する各チームの詳細は、講談社から刊行されている『40歳からうまくなるサッカー』に載っています。

※本企画は毎週土曜日更新予定です。ぜひ感想をコチラまでお寄せください。

あなたの所属するシニアチーム自慢&紹介を募集しております。クラブ情報や目標、仲間募集、名物選手の自慢、主な練習場所の案内などぜひお送りください。写真も募集中!こちらにをお送りください!対戦相手募集などの方は連絡先メールアドレスも記載して下さい。
※なお、掲載されない場合もございます。
投稿規約
本コーナーに投稿する写真は、公序良俗に反するもの、被写体の名誉を著しく毀損するもの、個人の肖像権を侵害するもの等は、一切お断りいたします。また、禁止されている場所での撮影はしない等、撮影に際しては、くれぐれもマナーを守って頂けますようお願い申し上げます。
タイトルやコメントは編集部の判断で改変もしくは掲載しない場合がございます。
掲載した写真、情報などによって被った被害等に(株)講談社は一切の責任をもちませんのでご了承下さい。メールアドレスの記載や、送信などについては必ず事前に、ご自身の責任に基づいてご確認のうえお願い致します。

TOP