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「40歳からうまくなるサッカー」mobile

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 こういうチームの話を聞くと、「シニアサッカーには終わりがないのだ」ということを実感する。
 神奈川県シニアリーグに所属する早園(そうえん)OFC。40歳以上のチームで、「O」は親父の「オ」。1977年、綾瀬市内にある少年サッカーチーム、早園FCのお父さんコーチたちが集まり、発足した。
 少年サッカーのメンバーのお父さんたちが、グラウンドに集って練習を手伝ううち、「自分たちもやろう」となってチームを結成した例は、日本全国にあまたあるだろう。早園OFCもその典型例だ。

 だいたい、当初はビギナーと経験者が交じるが、どうしても時が経つにつれて素人はチームを離れ、経験者が多く入ってくる。「ボコボコに負け続けるチームは続かない。私も、新しいメンバーを入れる時は経験者に声をかけますね」とチーム代表の矢沢隆之さん(50歳)。勝利をある程度追い求めれば、必然的な流れではある。今は大多数が経験者。北海道の名門室蘭大谷高や、全国高校選手権に出たことがある神奈川県の相模工大高(現湘南工科大高)の出身者もいる。
 昨年度は神奈川シニアリーグ四十雀(40歳以上)2部で10位。3部との入れ替え戦に出ることになり、駒寄FCシニアに1-0で勝ち、何とか2部残留を果たした。
 そして、21年目の今年、「早園GFC」が立ち上がった。「G」はジジイの「ジ」。50歳以上のチームだ。長年やってきた仲間が、そのまま上の年代のチームを作った。サッカーはいつまでも楽しめるというわけだ。同リーグの五十雀2部に加盟した今年度は50代前半の「若手」が多いせいか、3勝2分け無敗の勝ち点11で、14チーム中5位とまずまずの位置につけている。
 「以前からの仲間もいれば、若い頃に対戦したチームにいて、今回新たに入ってきた人もいる。いろんな面で楽しい」と矢沢さん。少年チームの早園FCも連綿と続いており、クラブが掲げる理念は「子どもと共に地域に根ざす生涯スポーツ」。綾瀬市を中心に、普通のオジサンたちがJリーグの理念を体現している。連絡先は矢沢さん(pekocyan@y2.dion.ne.jp)まで。

 このコラムに登場する各チームの詳細は、講談社から刊行されている『40歳からうまくなるサッカー』に載っています。

※本企画は毎週土曜日更新予定です。ぜひ感想をコチラまでお寄せください。

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