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「40歳からうまくなるサッカー」mobile

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 一口にシニアサッカーと言っても、いくつかの年齢カテゴリーがある。一般的には40歳以上、50歳以上、60歳以上の3種類で、日本サッカー協会が関わるシニア大会も、この3つの年齢分けに基づいている。
 同じオジサンでも、10歳も違えば、体力も筋力も大差が出る。当然の区分けだが、年齢が上がり、自分より若いメンバーが増えても、愛着のあるチームは去りがたい。
 その意味では、NPO(特定非営利活動)法人の大阪フットボールクラブが、1種扱いの30歳以上のチームのほか、3つのカテゴリーすべてを持っているのはありがたい。これなら、年齢が上がっても、仲間たちと一緒にボールをけり続けることができる。
 大阪フットボールクラブの前身は、大阪スポーツマンクラブ。発足は1973年で、クラブが開く少年向けのサッカースクールに入ってきた子供の父親たちが、「おやじチーム」を結成したのが始まりだった。
 2002年にNPO法人を立ち上げた。総務担当評議員の松本秀昭さんは、「自分たちが楽しむだけでなく、地域コミュニティに根ざし、社会的に貢献する団体を目指している」と話す。主な活動の場としているのは、西日本OBサッカー連盟。中部、関西、中四国、九州の計54のシニアチームが加盟している団体だ。
 大阪フットボールクラブで特筆したいのは、60歳以上より上の「70歳以上」のチームを持っていることだ。85歳を筆頭に20人前後のメンバーがいる。西日本OBサッカー連盟で「ロイヤル」と呼ばれているカテゴリーで、以前から加盟チームの交歓大会が行われてきた。
 一度、大阪フットボールクラブのロイヤルの親善試合を見たことがあるが、何とも優雅な雰囲気が漂う。スピードも遅く、接触プレーが少ないのは当然。勝負にはまったくこだわらず、グラウンドに立つ嬉しさと、いいプレーができた時の喜びを一人一人がかみしめていた。自分もいつか、こんな気分でサッカーを楽しめればいいなと思わされる。
 「半分程度の人は、ボールを1回触ればそれで十分、という気持ち」と松本さんは言う。「王様の」「気高い」などと訳される「ロイヤル」の世界は、究極のシニアサッカーだろう。大阪フットボールクラブの連絡先は理事長の松本弘さん(06・6641・0903)まで。

 このコラムに登場する各チームの詳細は、講談社から刊行されている『40歳からうまくなるサッカー』に載っています。

※本企画は毎週土曜日更新予定です。ぜひ感想をコチラまでお寄せください。

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