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セルジオ越後の越後録 by セルジオ越後

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いきなり日本が強くなった訳ではない
by セルジオ越後

 日本代表はホンジュラスとの国際親善試合を6-0で勝った。ただ、この相手だったら6点でも少ないくらい。身体のキレがなく、テクニックも戦術もない相手。10点くらい取れた試合だった。

 ホンジュラスは日本と同じくワールドカップで3連敗しているチーム。それでも本来は激しく来るチームだけど、日本に来たチームは、あんな状態だったからね。このチーム相手に何ができても評価することはできないよ。

 日本は先発出場、交代出場した選手みんなが良く見えてしまう。課題もない。アンカーを置くシステムにする必要もないくらいの展開だった。本田もチームに戻った時の相手がこれくらいだったら楽だと思ったはずだよ。あれだけプレッシャーがなくて、トラップして周り見る余裕があれば、誰でもサッカーできるからね。

 遠藤や内田、長谷部とワールドカップ組が戻ってきて、快勝。一番喜んだのはザッケローニ監督かもしれないね。また、下向いていたサッカー界にとっては明るい試合だったかもしれない。この1年間の慰めになったし、興行的にも良かっただろう。武藤に続いて乾も新しいヒーローになった。

 次のオーストラリア戦でもこういうサッカーができればいい。でも、いきなり日本が強くなった訳ではない。オーストラリアに苦戦するようだったら、アジアカップも楽観視することはできない。アジアカップの対戦相手はもっと厳しく潰しに来る。絶対にホンジュラスとの試合のような、楽なサッカーはやらせてくれないからね。

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