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ゲキサカ×大学サッカー「what's インカレ」

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what's インカレ vol.6:決勝戦の見どころを探る…流経大vs関学大は21日11時キックオフ

 12月11日に第63回全日本大学サッカー選手権大会(インカレ)が開幕し、いよいよ明日12月21日(日)は決勝戦が行われます。決勝戦の対戦カードは流通経済大対関西学院大になります。ゲキサカでは、大学サッカー連盟と合同で全6回のコラム企画を実施。『What’sインカレ』をテーマに様々な視点からインカレがどのような大会なのかをお伝えしています。

 最後となる6回目は準決勝までの振り返り、明日の決勝戦の見所を探ります。

■1回戦結果
12月11日(木)
福岡大 1-0 高知大
国士舘大 1-0 札幌大
流通経済大 2-0 九州産業大
大阪体育大 3-1 北陸大
常葉大学浜松キャンパス 2-3 仙台大
慶應義塾大 2-0 福山大
関西学院大 3-0 IPU・環太平洋大
愛知学院大 1-3 北海道教育大学岩見沢校

 夏の全国大会である総理大臣杯の優勝校、流通経済大(総理大臣杯優勝)、昨年度のインカレ覇者である大阪体育大(関西4)などが登場。時折冷たい雨が降る厳しい天候の中で、今年の大学サッカーを締めくくる最後の大会が開幕した。関東勢、関西勢が順当に駒を進める中、プレーオフからインカレの出場を果たした北海道教育大学岩見沢校が愛知学院大(東海2)を3-1で下し記念すべき初勝利を挙げた。


■2回戦結果
12月14日(日)
国士舘大 0-1 びわこ成蹊スポーツ大
専修大 1-2 福岡大
明治大 0-1 仙台大
東海学園大 1-3 流通経済大
大阪体育大 2-1 順天堂大
慶應義塾大 0-3 阪南大
関西学院大 2-0 鹿屋体育大
早稲田大 3-1 北海道教育大学岩見沢校

 シード校である専修大(関東1)、阪南大(関西1)、東海学園大(東海1)、鹿屋体育大(九州1)など、各地域リーグのチャンピオンチームが登場した2回戦。しかし、関東リーグ4連覇を果たした専修大、関東後期リーグでは9月以降負けなしの明治大(関東2)、東海学園大、鹿屋体育大など、シード校8校中5校が敗れるという波乱の展開に!その一方で、阪南大、前年度の優勝校である大阪体育大などは順当に勝ち上がり、関西勢の強さが光った。


■準々決勝結果
12月16日(火)
流通経済大 1-1(PK5-3)大阪体育大
福岡大 1-1(PK5-6)びわこ成蹊スポーツ大
仙台大 0-1 関西学院大
早稲田大 1-2 阪南大

 冷たい雨が降り今年一番の冷え込みの中で行われた準々決勝。4試合中2試合がPK戦までもつれ込むなど寒さをものともしない熱戦が繰り広げられた。2回戦で専修大を破った福岡大(九州2)明治大を破った仙台大(東北)、早稲田大学(関東4)は関西勢の壁に跳ね返された。前年度の優勝校・大阪体育大はPK戦の末に流通経済大に敗れ、2連覇の夢は絶たれた。


■準決勝
12月18日(木)
関西学院大 2-1 阪南大
びわこ成蹊スポーツ大 0-4 流通経済大

 準々決勝とは一転、爽やかな青空のもと決勝進出をかけて熱い試合が展開された準決勝。1試合目は阪南大対関西学院大(関西3)の関西勢対決となった。試合は開始2分で動く。コーナーキックからのこぼれ球を阪南大学MF松下佳貴(3年=松山工高)が左足で豪快に決め幸先よく先制する。しかしその後は、よく知る相手からかお互いに決定機を作ることができずに前半を終えた。後半に入ると、関西学院大はボールも人も動くようになり、徐々に試合を支配し始める。そしてついに関西学院大がネットを揺らす。決めたのは今大会2ゴールを挙げているFW呉屋大翔(3年=流通経済大柏高)。うまく相手を振り切りヘディングでゴールを決めた。その後も流れをつかんだ関西学院大学はボールを丁寧に繋ぎながら攻撃を組み立てる。そして決勝ゴールが決まったのは後半87分。呉屋にボールが収まったところで、タイミングよく飛び出したMF池田優真(3年=作陽高)がパスを受けゴールキーパを冷静に見てゴールに流し込んだ。ゴール裏の関西学院大の応援メンバーはひときわ盛り上がり、選手たちを祝福する。DF陣も体を張ったプレーで阪南大に追加点を与えず初の決勝進出を果たした。しかし、決勝戦では中盤の要、MF徳永裕大(2年=G大阪ユース)、 MF小林成豪(3年=神戸U-18)を累積警告による出場停止で欠く厳しい状況。チームの総合力が求められる試合となるだろう。

 2試合目はびわこ成蹊スポーツ大(関西2)対流通経済大。2回戦から登場したびわこ成蹊スポーツ大は前年度準優勝校の国士館大に勝利し、悲願の本大会初勝利をあげ、続く準々決勝は強豪の福岡大にPK戦で勝利を収め、準決勝に進出した。試合は前半から動く。サイドから攻撃の起点をつくりはじめていた流通経済大は左サイドからのクロスにMF渡邊新太(1年=新潟ユース)が頭で合わせネットを揺らす。それでもびわこ成蹊スポーツ大も流通経済大のゴールを脅かすチャンスを作り始めたが、ネットは揺らせず前半は終了した。後半に入ると流通経済大ペースで試合は進む。MF渡邊新太が2得点目を決めれば、FW江坂任(4年=神戸弘陵高)も個人技から相手をかわし2得点を決めるなど、今大会通算4ゴール目を獲得し、今大会の得点王に名乗りを上げた。守っては、DF鈴木翔登(4年=流通経済大柏高)がチームのために叫び続けチームとして、90分間集中した守備で無失点のまま試合を終えた。

 以上のような熱戦の結果、決勝のカードは、夏に開催された第388回総理大臣杯全日本サッカートーナメントで2連覇を達成し、インカレの優勝に大手をかけた流通経済大学。対するは、初のインカレ決勝進出を果たし、初優勝を目指す関西学院大学の対戦となりました。決勝戦の舞台は大学サッカーの聖地、味の素フィールド西が丘にて、11時キックオフ。今シーズンを締めくくる大学サッカー最後の試合です。この熱戦をぜひ会場で!

また、当日はたくさんのイベントを実施いたします。こちらもお楽しみに!
https://web.gekisaka.jp/news/detail/?153626-153626-fl

大会詳細、イベント詳細は、下記媒体にて発信中です。ぜひご覧ください。
HP:http://jufa.jp/   Twitter:@JUFA_soccer   Facebook:全日本大学サッカー連盟

みなさん全6回のコラムいかかでしたでしょうか?大学サッカーについて、インカレについての新しい発見はあったでしょうか?大学サッカーは、高校サッカーやJリーグと比べると認知度は低いのが現状です。ですが、大学サッカーを経て、Jリーグや世界でプレーする選手達はもちろん、Jリーグのクラブチームやメディアとしてサッカーに関わっている人々、違う分野で活躍している方も大勢います。その理由のひとつには、サッカーや私生活で仲間同士が同じ時間を共有し、分かち合い、切磋琢磨しながら濃密な4年間を過ごすことによって、人として成長していくことが挙げられます。それこそが大学サッカー生活から得られる財産です。大学サッカーには、そんな魅力がたくさん詰まっています。大学生にしか作れない、大学生らしい大会『全日本大学サッカー選手権大会』(インカレ)の決勝戦に、ぜひご来場ください。

(一財)全日本大学サッカー連盟 堀池勇綺

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