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ヤング魂 by 長谷川望

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[第23回]MF中川優(大豆戸FC U-15)「10番を背負ってチームを更なる高みへ」
by 長谷川望

 神奈川県はプロ選手が多く育っている日本のサッカー大国の一つだ。横浜市で活動している大豆戸FCの高橋孝輔監督は「神奈川県には強豪チームが多くて、私たちの近くのクラブでも関東リーグに上がって活躍していたりと、同じ町クラブとしてすごく刺激を受けています。子供たちも友達同士が多かったりするので、子供たち自身そういう活躍しているクラブが刺激になって、日々影響を受けていると思います」と他チームから良い影響を受けられる環境であることを話す。

 大豆戸FCは、U-18日本代表で今年のインターハイ優秀選手にも選ばれたFW小川航基(桐光学院高)や、昨年のU-17女子W杯優勝メンバーのDF宮川麻都(日テレ・メニーナ)など2020年の東京五輪で活躍が期待される選手を輩出している。

 今回はそんな先輩たちの背中を追いかけて、日々サッカーに打ち込むU-15の選手を取り上げたい!!

PICK UP選手
 中川優くん(15)。ポジションはミッドフィルダーで、チームの10番を背負っている。得意なプレーはドリブルだ。

 練習前に取材を行ったのだが、練習前にも関わらず、試合でも終えたかのように汗だくで現れた中川くん。聞いてみると約2㎞ある塾から練習場までの距離を「トレーニングがてらに走ってきた」と言う。忙しいながらも少しの時間を有効活用する、サッカーに対しての意識の高さが覗えた瞬間だ。

どんな選手!?
 チームを率いる高橋監督は「攻撃の軸になる選手。ドリブルが得意で、自分でゴールも決めることが出来ます。両足を使える選手なのでトータル能力が高いと思います」と、エースとしての活躍を期待している。

 得点源としてチームの勝利に貢献している中川くん。「遠いところからでも1対1でもシュートを決めることが得意です。今チームは失点がかなり多いので、そこをしっかり直していきたいです。自分のゴールは1試合の平均が1点ぐらいですが、良い時は2、3点くらい取ることが出来るので、それを継続できるようにやっていきたいです」。

将来の夢は!?
 今回インタビューで最も力強く答えてくれたのは将来の夢を聞いた時だった。「Jリーガーになれるように、しっかり練習に励んでいきたいです。そこからドイツでやれるプレーヤーになりたいので、まずは日本を代表するプレーヤーになっていきたいです! 」。

 そんな彼がお手本にしているのはイスコ(レアル・マドリー)。「自分はPAを見ながらドリブルとパスの組み合わせを考えてプレーすることを心掛けているので、イスコ選手の相手の逆を取るターンを良く参考にしています」と話してくれた。

気になる質問‼
――練習がない日は何をして過ごしていますか?
「勉強とサッカーの自主練をしています。家の近くに公園があるのでそこで自主練をして、コンディションを整えるようにしています」

――何かハマっていることはありますか?
「ハマっていることはサッカーです!! 」

――今後の目標を教えて下さい。
「高校に行っても、大豆戸FCでの練習の成果をしっかり出して、良いプレーをしてプロになれるように頑張っていきたいです。高校サッカーで全国に出たいです! 」

――これからも頑張ってね!!
「点が取れない時があったりしてチームには波があるので、それを良い波に持っていけるように日々努力していきます」


◆著者プロフィール◆長谷川望(はせがわ・のぞみ)
1987年生まれ。福島県出身。ロンドン五輪で女子レスリング金メダリスト伊調馨を取材。2020年東京五輪を見据え、サッカーを中心にスポーツの育成年代を精力的に取材している。フジテレビ『とくダネ!』、TBS元旦スポーツ祭り『2013年にかけるアスリートたち』、WOWOW『金曜カーソル』などテレビ番組でも活躍中。
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