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ヤング魂 by 長谷川望

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[第41回]MF永野凌平(テアトロ)「クラブで育った中学2年生!今年は勝ちきれるチームに」
by 長谷川望

 クラブテアトロジュニアユースは神奈川県横浜市で活動し、強豪チームひしめく神奈川県(U-15)サッカーリーグのトップリーグに所属しているクラブチームだ。

 このクラブに来て身体づくりの徹底ぶりに驚く。岩本大輝監督に栄養研究所と提携して行っている取り組みについて聞いた。「一人ひとり足りないものを明確にして、サポートしていくことが大事だと思っているので、うちでは中学2年生になったら採血をして、栄養状態をチェックしています。足りない栄養素が分かれば、栄養勉強会を通じて親御さんに伝えていますので、家庭の食生活が変わった子も多いと思います。僕の印象では、足をつることがほとんどなくなりました」。

 中学生で病院以外で血液検査を受けたことがあるだろうか。プロさながらの確実に体調管理ができる採血は、これから育成の現場でもより普及していくのではないかと思う。

PICK UP選手
 永野凌平くん(13)。ポジションはミッドフィルダー。力を入れているトレーニングについて「狭いところで崩していきたいので、ミニゲームや1対1、シュート練習をしています」と話す彼の得意なプレーはドリブルだ。

 幼い頃からテアトロでサッカーをしてきた永野くんだが、春からは中学3年生。最高学年としてどのような一年になるのか楽しみだ!

どんな選手!?
 岩本監督は「小柄ですが、見えないところで努力を続けられる子です。小学校1年生からうちのスクールに来ていて、ここで育ってきた選手です」と笑顔で話す。

 そんな永野くんはクラブでの血液検査の結果を受けて、心掛けていることがある。「自分はタンパク質が少ないので、家でプロテインを飲むようにしています。あとお母さんが身長が伸びるような食事を作ってくれるようになりました」。

 身体が資本のスポーツ。このようにクラブと家族、そして自分自身で身体づくりの意識を持つことが、プロを志す子供たちにとって将来に繋がる価値あるものになるだろう。

気になる質問‼
――好きな選手はいますか?
「メッシ選手(バルセロナ)です。細かいタッチなのにスピードがあるし、自分で局面を打開できる力があるのがすごいなと思います」

――将来の夢を教えてください。
「日本代表で10番を背負って、W杯に出たいです!」

――休みの日は何をしていますか?
「高校3年生のお兄ちゃんもサッカーをやっているので、お兄ちゃんとサッカーをしています。最近はシュートが飛ばないのでボールを飛ばす方法を教えてもらいました」

――これからも頑張ってください!!
「もっと体力をつけて、試合中ずっと走れるようになれるように頑張ります! チームとしては勝ちきれないときがあるので、しっかり勝ちきれるチームにしていきたいです!」


◆著者プロフィール◆長谷川望(はせがわ・のぞみ)
1987年生まれ。福島県出身。ロンドン五輪で女子レスリング金メダリスト伊調馨を取材。2020年東京五輪を見据え、サッカーを中心にスポーツの育成年代を精力的に取材している。フジテレビ『とくダネ!』、TBS元旦スポーツ祭り『2013年にかけるアスリートたち』、WOWOW『金曜カーソル』などテレビ番組でも活躍中。
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