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ヤング魂 by 長谷川望

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[第110回]MF内保聖斗(ウィングスSCJY)「『ブラジル人は攻撃が好き』現地で学んだ攻撃力」
by 長谷川望

 ウィングスサッカークラブジュニアユースは、栃木県宇都宮市で活動している東京ヴェルディの支部クラブだ。今シーズンからは関東ユース(U-15)サッカーリーグ2部に所属し、更なる飛躍が期待されている!

 監督を務める近藤健氏は、小学2年生から24歳まで読売クラブ(現東京ヴェルディ)でプレーしていた経験の持ち主だ。また高校2年生の時に半年間ブラジルにサッカー留学をしていた南米仕込みのその経験は、今の指導にも反映されている。近藤監督にサッカー遠征について聞いた。「うちのクラブでは春休みに2週間ブラジル遠征を行っています。向こうでは生活をかけてサッカーをしているので『頑張ろう』という言葉は要りません。控え選手が何人もいて、常に競争が行われています。そういう環境で育ったブラジル人選手を目の当たりにして、日本の選手たちもすごく変わったと思います。私自身、親に『別人になって帰ってきた』と言われたのを覚えています」。今年も来月に新中学3年生のブラジル遠征が控えている。どのような変化を遂げるのかますます楽しみだ!

 今回はブラジル遠征の経験を経て、この春から高校生になる攻撃的MFの選手をピックアップ!

PICK UP選手
 内保聖斗(まなと)くん(15)。ポジションはボランチ。チームのエースとして活躍する彼は「ボランチでも点とっていきたいです」と話し、逆サイドに展開するパスと正確なミドルシュートでチームを勝利へと導く。

 チームのストロングポイントは「団結力!」と即答。「みんな仲が良くてうるさいくらいです(笑)」と笑顔で話してくれた。休みの日も映画を見にいくなど、3年間積み重ねたチームメイトとの深い絆が伝わってくる。

どんな選手⁉
 近藤監督は「視野が広く、両足で蹴れる選手です。ディフェンスラインからしっかりボールを引き出せて、前線にボールを送ることも出来るし、ボールを散らせることも出来ます。これからの成長が楽しみです」と、今後の活躍を心待ちにしている。

 クラブで毎年行われるブラジル遠征について、内保くんはこう振り返る。「ブラジル行って確実に成長しました。特に球際の強さと勝負に対する『勝つ』という気持ちが身についたと思います。ブラジルの人は攻撃が好きなので、何枚も何枚も攻撃を仕掛けてきます。日本との違いを強く感じることが出来て良かったです」。この貴重な経験は、チームを卒業しても彼の強さとして活きていく!

気になる質問‼
――好きな選手を教えてください。
「ロナジーニョ元選手です。観客を驚かせるパスやドリブルが、見ていて楽しいし、凄いなと思います」

――将来の夢を教えてください!
「日本代表選手に選ばれて、10番を背負いたいです!」

――これからも頑張ってください!
「新しいクラブで1年生からレギュラーをとれるように頑張ります! そしてプロ選手になれるように成長していきたいです!」

◆著者プロフィール◆長谷川望(はせがわ・のぞみ)
1987年生まれ。福島県出身。リオ五輪で4連覇を成し遂げた女子レスリング伊調馨を取材。2020年東京五輪を見据え、サッカーを中心にスポーツの育成年代を精力的に取材している。フジテレビ『とくダネ!』、2016年『林先生のあのアスリートを一流にした劇的スイッチ』他多数出演。
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