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ヤング魂 by 長谷川望

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[第133回]FW吉村太梛(SC相模原JY)「大会で学んだ諦めない強さ」
by 長谷川望

 昨年行われた高円宮杯第30回日本ユース(U-15)サッカー選手権神奈川県大会で優勝したSC相模原ジュニアユース。強豪チームがひしめく神奈川県で勝ち抜くことは、なかなか達成できるものではない。そしてほとんどの選手がその先に目指しているのはプロへの道。その想いを糧に日々サッカーに取り組んでいる。

 どのような選手に育って欲しいか冨田裕一郎監督に聞いた。「これだけサッカー人口が多い中でプロになれるのは一握りだと思いますが、 我々クラブ側としてもプロになってくれたら1番嬉しいです。そんな中でここでの数年間で何を学べたかが重要だと思います。 技術的にプロになれる素材を持ってる子は多いと思いますが、人間として当たり前のことがきちんとできるのか、どのようにして人のために生きるかなど、人間性はプロになっても必ず求められるものなので、我々はその基盤づくりになれたらと思っています」。そのためSC相模原JYでは、家庭、学校、クラブの三者が連携し、しっかり選手たちをサポートしている。サッカーだけではなく、選手に合わせた人間教育がより良い成長に繋がるのではないだろうか。

PICK UP選手
 吉村太梛(てな)くん(15)。ポジションはフォワード。「フィジカルの部分で相手に身体負けしてしまう時があるので、それをカバーするために素早いプレーをこころがけています」と話す彼は、相手をかわすテクニックと味方との息の合ったパスワークで攻撃の起点になっている。

 今回の取材で印象的なのは、話を聞いた3選手が共通して「楽しく練習できている」と話していたこと。吉村くんはチームのストロングポイントについて「仲間同士とても仲が良くて、チームの雰囲気も良いです。でも『やるときはやる』というメリハリがあるチームだと思います」と自信を持って答えてくれた。オフの日もよみうりランドに行ったりと、ピッチ内外でコミュニケーションを深めている。その一つ一つの時間がチーム力となり、強さとなっているに違いない!

どんな選手⁉
 冨田監督は「小学生からスクール生としてクラブに通っていた選手です。一時期サッカーから離れた期間もありましたが、彼の努力でAチームに上がり、高円宮杯でも活躍してくれました」と、吉村くんの成長を喜んでいる。

 「忘れられない貴重な体験」と高円宮杯を振り返る吉村くんは、様々なチームと対戦したこの大会を通じて学んだことをこう話す。「体格が大きくフィジカルが強くて、一人ひとり個性があって、テクニックもあり、ゴールに貪欲なシュートを放つ人がたくさんいました。自分たちも練習から球際を強くして、最後まで諦めないことが大切だと思いました」。この発見はチームを卒業した後も、彼の中で生き続けていく!

気になる質問‼
――好きな選手を教えてください。
「小林悠選手(川崎F)です。相手のマークを外したり、ゴール前のポストプレーや、トラップの技術も高くて、FWとして尊敬しています」

――将来の夢を教えてください!
「プロサッカー選手になりたいです! どんなときも意欲的にサッカーに取り組める選手になれるように頑張ります」

――これからも頑張ってください!
「ここを卒業してもサッカーを続けていくので、培ったものを大切にして新しい環境で力を発揮したいです!」

◆著者プロフィール◆長谷川望(はせがわ・のぞみ)
1987年生まれ。福島県出身。リオ五輪で4連覇を成し遂げた女子レスリング伊調馨を取材。2020年東京五輪を見据え、サッカーを中心にスポーツの育成年代を精力的に取材している。フジテレビ『とくダネ!』、『林先生のあのアスリートを一流にした劇的スイッチ』他多数出演。
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