beacon

ホームでの敗戦に肩を落とすMF柏木「こんなに早く約束を破るなんて…」

このエントリーをはてなブックマークに追加

[4.3 ACL第3節 浦和1-3全北現代 埼玉]

 敗戦が許せなかった。浦和レッズは2日に、ACLのグループステージ第3節をホームの埼玉スタジアム2002で行い、全北現代と対戦した。前半を1点リードで折り返したが、後半に3失点を喫して逆転負け。今季3試合目のホームゲームで、初黒星を喫した。

 試合後、最初にミックスゾーンに現れたMF柏木陽介は「前半がすべてを物語っているんじゃないかなと思います」と、切り出した。「3点、4点くらい決めるチャンスがある中で、そこで決められなかったら、悪い流れが出て来るっていうのは、昔からあることやし、その中でオレにもチャンスがあったのに、そこで決められなかった」。1点をリードした状態で迎えた後半5分、MF関口訓充のクロスから決定機を得た柏木だが、ボレーシュートは枠を捉えられなかった。ここからは、一方的に全北現代に押し込まれる展開となっている。

 柏木にとって、さらに悔やまれるのは、失点場面だった。「1失点目も、オレがしっかりクリアーしておけばなかったし、2点目もオレのファウルから(のFK)だった。もったいない」と、吐き捨てた。

 逆転されてからも、浦和は自分たちのリズムで試合を運べなかった。そこにも課題があると、柏木は振り返る。「逆転されたときに、自分たちのやるべきサッカーを忘れて、一人ひとりが自分のプレーに走ってしまったところがあったと思うし、そこら辺はチームとして修正していかないといけない」。

 リーグ戦の新潟戦では、内容が悪かったが2-0で勝利した。しかし、この試合はチャンスの数では相手を上回りながらも、1-3で敗れている。良かった面、悪かった面、両面を今後に生かさなければいけないと、背番号8は語る。

「今日は反省するところを反省し、落ち込むところを落ち込んで。前半に関してはすごく良かったと思うので、そこはしっかり自分たちの中で『こういうところがあったな』と思い出しながら、次の試合に臨んでいきたい」

 何より柏木が受け入れられなかったのは、ホームで負けたことだ。「前回、ACLのホームゲームに勝ったとき(ムアントン・U戦4-1)、『ホームで負けない』と言っていたのに、すぐ負けてしまった。それが自分の中で心が痛いと言うか、こんなにすぐに約束を破ってしまうのかという悔しさもあった。もう連敗はしないように、次は韓国でのアウェーゲームにしっかり勝って、自分たちがグループリーグを突破できるチャンスをつかめるようにやっていけたらいいなと思っています。今日は落ち込むだけ、落ち込んで、また頑張っていきたいと思います」と、懸命に前を向いた。
(取材・文 河合拓)
▼関連リンク
ACL2013特設ページ

TOP