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決勝T王手の柏はホームでスコアレスドロー、16強入りは持ち越し

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[4.9 ACL第4節 柏0-0水原三星 柏]

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)のグループリーグ第4節1日目が9日、各地で行われ、3連勝中で勝てば決勝トーナメント進出が決まる柏レイソルはホームで昨季Kリーグ4位の水原三星(韓国)を迎えた。試合は両チームともにゴールを奪うことができず、スコアレスドロー。柏は3勝1分として勝ち点を10にのばしたが、16強入りは他会場の結果を待つこととなった。

 柏は6日に行われたJ1第5節名古屋戦(3-3)のスタメンから、守備の要のDF近藤直也が出場停止で、エースのMFレアンドロ・ドミンゲスとMF狩野健太が名古屋戦で足を痛めた影響から外れた。代わりにDF渡部博文、MFジョルジ・ワグネル、MF茨田陽生がスタメンに名を連ねた。対する水原は、韓国代表のGKチョン・ソンリョンと元清水のFWエディ・ボスナーがスタメンに復帰。元川崎FのFW鄭大世は前節同様にツートップの一角に入った。

 負けられない水原は、序盤から攻勢をかける。開始1分には鄭大世がオープニングシュートを放つ。その後も鄭大世のポストプレーから水原がリズムを作る。守っても球際で激しいディフェンスを見せ、柏はなかなか敵陣深くまで攻め入ることができない。

 好調だったレアンドロ・ドミンゲス、狩野の両攻撃的MFを欠く柏だったが、J1開幕戦以来1か月ぶりのスタメン出場をはたしたジョルジ・ワグネルを起点に攻撃をしかける。前半18分のクロスは惜しくも茨田に合わなかったが、その直後にはPA内のFW工藤壮人にパスを通す。工藤は反転してシュートを放つが枠を捉えることはできなかった。

 次第に柏がペースをつかみかけたが、水原も反撃。同23分にはMFホン・チョルの右サイドからのFKが直接柏ゴールを襲うが、GK菅野孝憲のセービングでピンチを防ぐ。5分後にもMFパク・ジョンジンにシュートを浴び、菅野が一度はボールをはじくもキャッチした。40分にはゴールまで20m強の位置から、ボスナーがJリーグで再三見せてきた弾丸FKを放つも、シュートはクロスバーの上を越えていった。

 両チームともにメンバー交代なしで臨んだ後半も、水原ペースで進む。右サイドからパク・ジョンジンがチャンスを作るが、フィニッシュで終わることができない。ボールが思うように回せない柏はセットプレーから反撃に出る。右CKでファーサイドに流れたボールをDF増嶋竜也が落とし、渡部がフリーでシュートを打つもクロスバーを越えてしまう。

 後半10分を越えたところで水原はカードを2枚切る。鄭大世に代えて元甲府のFWラドンチッチ、パク・ジョンジンに代えてMFソ・ジョンジンを投入した。対する柏も攻撃的MFの茨田に代えてFWクレオを入れ、勝ち点3を奪いにいく。

 後半21分には水原がこの試合最大のチャンスを迎える。MFキム・デギョンとのワンツーから柏DFの裏に抜け出したFWステボがフリーでシュート。しかし、おもいきり振り抜いたシュートは大きく枠から外れ、水原は決定機をものにすることができなかった。柏もクレオを起点に攻めるが、PA付近でのパスが精度を欠いてチャンスにつなげることができない。

 終盤の水原の猛攻に対し、柏は最後まで集中を切らさずに守りきり、0-0で終戦。20時30分キックオフの貴州人和(中国)対セントラルコースト・マリナーズ(豪州)戦でセントラルコーストの引き分け以上に終われば、柏の決勝トーナメント進出が決定する。

(取材・文 奥山典幸)
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