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3年ぶりACLで黒星発進のG大阪 FW宇佐美「もったいない試合をした」

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[2.24 ACLグループリーグ第1節 G大阪0-2広州富力 万博]

 昨シーズン、3冠を達成したガンバ大阪だったが、2015シーズン初戦はゴール裏のサポーターからブーイングを浴びる、まさかのスタートとなった。3年ぶりのACLで、ホームに広州富力を迎えたG大阪だったが、前半10分に失点を喫してしまう。

 FW宇佐美貴史は、このゴールが大きかったと話す。「(相手が)引いて、ボールを取って素早く攻めるというサッカーで来ていることを、やりながら感じていました。(失点して)カウンターで、守られるモチベーションを与えてしまった」と悔やみ、「2失点目も、よく分からないFKから失点している。もったいない試合をしたかな、という印象です」と、シーズン初戦を振り返った。

 とはいえ、試合後にブーイングが起きたのは、結果以上に、攻守にミスが多発した内容に不満があったからだろう。両チームのコンディションに差があったのは、間違いない。ACLのプレーオフを2試合戦っていた広州富力に対し、G大阪はこの試合がシーズン最初の公式戦だった。

 宇佐美も「公式戦初戦の難しさもあったと思います」と認め、「試合のコンディションの感覚が戻り切っていないなかで、不用意なミスも多かった。1点目もそういうところでスタートして、最終的に決められた」と続けた。

 ときに高い位置でボールを受けてシュートに持ち込み、ときに中盤まで引いてFWパトリックの高さを活かすパスを供給するなど、攻撃に変化をつけていた宇佐美だが、自身のプレーにも「まだまだ」と、納得できていない様子だ。

「攻撃面でもそういうシーンは多かったし、自分としてもできはまだまだ。ああいう戦い方をされて、どう崩していくかが今シーズンのテーマ。ACLでもああいう戦い方をされるわけだから。僕らは、それを崩すための工夫であったり、細かいコンビネーションを合わせないといけない」

 開幕前、今シーズンもっとも獲りたいタイトルにACLを挙げていた宇佐美だが、第1節を終えて最下位のスタートとなった。それでも、宇佐美は前を向く。「初戦は負けてしまいましたけど、ネガティブになる必要はない。これから僕らも上げていきながら、チームとしてのクオリティを上げていきたい」と、チームと選手個々の状態が上がってくれば、初戦の黒星を挽回できるという自信を見せた。

(取材・文 河合拓)
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