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初先発で2発に絡む躍動…“らしさ”見せ始めた浦和MF中島翔哉「すごく良いチームに来ることができた」

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初先発で活躍したMF中島翔哉

[8.22 ACLプレーオフ 浦和3-0理文 埼玉]

 浦和レッズ移籍後の初スタメンで期待に応えた。トップ下で先発したMF中島翔哉が前半の2得点に絡む活躍。気持ち良かったのでは?と聞かれると、「暑くてちょっと気持ち良くはないですけど」と笑いを取りながら、「みんな上手い選手なのでやりやすいです」と笑みを浮かべて言った。

 立ち上がりACL初出場のせいか試合に入っていけない相手に対し、ワンランク上のプレーを見舞った。前半3分、MF大久保智明が中盤でボールを奪うと、パスを受けた中島はPA右奥にパス。駆け上がった大久保が右足で巧みに折り返すと、ファーサイドのMF小泉佳穂がいとも簡単に先制ゴールを決めた。

 さらに、その4分後には追加点。中島が右サイドで起点となり、DF酒井宏樹が右足でふわりとしたクロスを上げると、またしてもファーサイドからFW興梠慎三が巧みな動きでヘディングシュート。開始7分で2点のリードを奪う理想的な試合展開に、中島の自在なアイデアが大きく寄与した。

「難しい試合になると思ったので、ああいう早い時間帯で得点できたのは良かった。きょうは平日の試合だったがたくさんの人が来てくれてありがたかった。皆さんの応援に応えられるように頑張りたい」。背番号10は自画自賛だ。

 もっとも、フィジカル的にはまだまだ上昇の途上段階。「後半5分くらいから足がつった」と言い、プレータイムは65分間でお役御免となった。今後の課題はハイクオリティーを出せる時間をより長くしていくためのコンディションアップ。ただ、中島には調子が上がってきている手応えはある。

「すごくいいチームに来ることができたと思うので、これからもどんどんゴールだったり、アシストをしてチームに貢献できるような試合にしたい。体はだいぶ動くようになってきたので、思いついた時にすぐ実行できるようにしていきたい」

 初先発の試合で、生粋のファンタジスタとして知られてきた通りのプレーを披露した中島だが、これはまだ序章。4位につけるJ1リーグでの活躍という楽しみも増している。

(取材・文 矢内由美子)
●ACL2023-24特設ページ

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