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浦和MF大久保智明がユース先輩・中島翔哉と好連係連発「ヴェルディっぽさを感じた。懐かしい感じ」

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MF大久保智明とMF中島翔哉が好連係

[8.22 ACLプレーオフ 浦和3-0理文 埼玉]

 浦和レッズ加入後初先発となったMF中島翔哉と、最高の連係を見せたのはMF大久保智明だった。試合後には「ヴェルディっぽさを感じた」とポツリ。学年は違えど、同じユースで育った匂いを感じたようだ。

 中島はトップ下で、大久保は右サイドハーフで起用された。開始早々から近距離でプレーすることで互いの良さを発揮していく。前半3分、大久保のボールカットから中島とパス交換。再びボールを収めた大久保のクロスがMF小泉佳穂の先制点をアシストした。さらにその3分後にはすかさず追加点。大久保のパスを受けた中島が起点となり、パスを受けたDF酒井宏樹のクロスからFW興梠慎三のヘディングシュートで2点目を挙げた。

 その後も中島の溜めと大久保の鋭い突破がアクセントとなり、右サイドを何度も打開した。中島は後半20分、大久保は同28分までプレー。互いを生かし合いながら、浦和の攻撃をけん引し続けた。

 大久保は中島から東京ヴェルディユース時代の雰囲気を感じたという。「ギリギリまで判断を変えれる余裕があるというか、差し込んできそうだなと思っていると、ループでちょんと。渡辺皓太(東京V→現横浜FM)とやったような感覚でした。懐かしい感じというか、自分も忘れていたなということを日々の練習から思い出している感じ」。ユース時代の同期と重ねつつ、背番号10の独特のセンスを表現した。

 先制点は大久保と中島の好連係から美しい流れでゴールが生まれた。大久保は「翔哉くんも本当にいいボールを出してくれて、慎三さんもニアで潰れてくれた。いろんな選手が関わったゴール」と振り返る。先制点をアシストしたことには「今日の相手は勝たなきゃいけなかった。得点を取りたかったですけど、最低限のことはできたかなと」と謙虚に語った。

 インパクトを残した10番との連係だが、大久保は「全部がわかったわけじゃない」と強調する。リーグ戦で名古屋グランパスに勝利したことで、4位浦和は上位との勝ち点差を縮めていた。「Jリーグのほうが強度は高い。もう少しやって、もっといいところが出るのかなと思います」。シーズン終盤となるJリーグの舞台で練度を高め、さらなる輝きを放つつもりだ。

(取材・文 石川祐介)
●ACL2023-24特設ページ
石川祐介
Text by 石川祐介

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