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アドリアーノ2発、武井ダメ押し!G大阪が連敗止め2位浮上

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[4.20 ACL第4節 G大阪3-1済州 万博]

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)は20日、グループリーグ第4節を行い、E組3位のガンバ大阪はホームで同2位の済州ユナイテッド(韓国)と対戦した。G大阪は前半26分、後半3分にFWアドリアーノがゴールを決めると、2-1の後半43分には途中出場のMF武井択也がダメ押しゴール。3-1の快勝で済州と勝ち点6で並ぶと、直接対決の成績で上回り、2位に浮上した。

 2連敗中のG大阪はDF山口智が負傷明けで2試合ぶりに先発復帰。同じく負傷明けのDF加地亮はベンチスタートで、DFキム・スンヨンが右SBで2試合連続の先発となった。
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 最初にチャンスをつくったのはアウェーの済州だった。前半5分、DFチェ・ウォングォンの右クロスからFWサントスがDFの前に入ってヘディングシュート。G大阪はヒヤリとさせられたが、シュートはゴール右に外れた。

 G大阪もMF宇佐美貴史が積極的にミドルシュートを放つなどゴールを狙うが、G大阪らしいパス回しから相手を崩す場面は少なく、攻めあぐねる時間が続いた。前半20分にはカウンターから宇佐美がドリブルで持ち上がり、ゴール前のアドリアーノにパス。アドリアーノは鋭い反転からシュートを打ったが、DFのブロックに阻まれた。

 均衡が破れたのは前半26分。宇佐美からパスを受けたアドリアーノが自らドリブルで仕掛ける。DF2人を引き付け、鋭い切り返しから左足を振り抜くと、ボールは右ポストを叩いてゴールへ。アドリアーノの鮮やかな個人技でG大阪が先制に成功した。

 反撃に出る済州は前半41分、DFマ・チョルジンのアーリークロスをFWシン・ヨンロクが頭で落とし、サントスが左足ボレー。危ない場面だったが、DF中澤聡太が体を張ってブロックし、ゴールを守った。

 1-0で前半を折り返したG大阪は後半立ち上がりの3分、MF遠藤保仁の絶妙な縦パスにアドリアーノが抜け出し、右足で追加点。いい時間帯でリードを広げると、後半10分にも中澤の縦パスをMF二川孝広が落とし、アドリアーノが抜け出しかけたが、DFが体を張ってクリアした。

 2点差を付けられた済州は後半16分にFWシルバ、同21分にFWキム・ウンジュンを投入し、反撃に出る。すると同22分、自陣からのFKをキム・ウンジュンが落とし、シン・ヨンロクが反転しながら左足でシュート。これが決まって、1-2と1点差に追い上げた。

 G大阪は後半28分、一気に2人を交代。DF下平匠と宇佐美に代わって加地、MF武井択也をピッチに送る。加地は右SB、武井は左MFに入り、キム・スンヨンが左SBに回った。

 後半35分に二川に代えてMF佐々木勇人を投入し、最後のカードを切ったG大阪。済州は同37分、マ・チョルジンの左クロスからシン・ヨンロクがDFを背負いながら右足でシュートを放つが、ゴール上へ。G大阪も同40分、佐々木の右クロスからアドリアーノが左足で狙ったが、GKの好セーブに阻まれた。

 終盤はパワープレーに出る済州に押し込まれる時間が続いたが、後半43分、右サイドからドリブルで仕掛けたFWイ・グノの戻したボールを武井が右足ダイレクトでミドルシュート。豪快なひと振りがゴール右上隅に吸い込まれ、ダメ押しの3点目を奪った。

 そのまま3-1で快勝したG大阪。勝ち点6で並んだ済州との直接対決の成績は1勝1敗となったが、アウェーでは1-2の1点差負けだったため、この日の2点差勝利で得失点差で上回り、2位に浮上。天津泰達(中国)がこの日、メルボルン(豪州)に敗れたため、勝ち点7の首位・天津にも勝ち点1差と迫った。

(文 西山紘平)

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