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ファンの怒号にキレた、柏・高橋監督「いつでも辞める」

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[7.4 J1第16節 柏0-4新潟 柏]

 柏レイソルはミス絡みで大量4失点を喫し、0-4で大敗した。ホームでのふがいない敗戦にサポーターも激怒。試合後、テレビインタビューのためスタンド下に現れた高橋真一郎監督に対し「高橋、出てこい!」「サポーターに説明しろ!」との怒号が飛び交い、スタンドを足踏みした地鳴りが響いた。思わず顔色を変えた高橋監督は一瞬、サポーターの前に行こうと足を進めたが、スタッフの制止に遭い、「いつでも辞める覚悟はあるんだよ」と吐き捨て、控室に下がった。

 その後、記者会見場に現れた指揮官は冷静さを取り戻し、「今が踏ん張りどころ、頑張りどころ」と繰り返したが、チームに蔓延した“負け癖”は簡単には払しょくできそうにない。前半7分にオウンゴールで失点すると、それだけで下を向き、ミスから失点を重ねていった。

 MF杉山浩太は「ふがいなさ、力不足を感じている」とうなだれ、GK菅野孝憲は「1失点してへこんでいるようだと終わり。このままだと終わってしまう」と危機感をあらわにした。

 試合後は一部サポーターがスタジアムに居残り、抗議運動も展開した。残留圏内となる15位神戸とは勝ち点5差の17位。高橋監督は「まだ届かない勝ち点差じゃない」と強かったが、「得るものの少なかった試合」という菅野の言葉の方が現実を言い当てていた。

<写真>柏の高橋監督
(取材・文 西山紘平)

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