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[クラブユース選手権(U-18)]横浜FMユースは注目FW和田が今大会初出場「本当に仲間に感謝」

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[7.30 日本クラブユース選手権(U-18)大会準決勝 横浜FMユース 2-0 仙台ユース ニッパ球]
 
 横浜F・マリノスユースは今季、J1、ナビスコ杯でベンチ入りを果たしているエースFW和田昌士主将が今大会初めてベンチ入り。先制した直後の後半15分から出場した。カットインから右足シュートを飛ばし、狭いスペースでボールを受けてから攻撃の起点となるなどらしいプレーも見せた。

 今大会開幕前の練習中に足首を捻挫。グループステージから準々決勝までが行われた群馬ラウンドには帯同しなかった。復帰したのが準決勝の3日前でコンディションはまだまだ。それでも「やれることやって、個人個人がみんな力のある選手ばかりなので、絶対三ツ沢帰ってきて」と伝えていたメッセージの通りにニッパツ三ツ沢球技場(神奈川)で開催された準決勝まで勝ち進んでくれた仲間たちへの感謝を懸命にプレーで表現した。

 和田は2年生だった昨年、プリンスリーグ関東得点王。イングランドの強豪、マンチェスター・シティへの短期留学も経験したFWは今年2月、トップチームのプレシーズンマッチ・松本戦で高い技術を発揮。注目度を一気に高めた。だが、その後コンディション面で苦しみ、今シーズンは苦しいシーズンを送っている。プリンスリーグで結果が出だした矢先に負傷。今大会も「彼とは違う選手の頑張りがここに繋がってきた」(松橋力蔵監督)ということは十分に理解している。「(連日気温35度を超える)群馬で厳しい中戦ってきてくれて、三ツ沢に帰ってくるという約束を守ってくれて本当に仲間に感謝しています。ここまで来たら言い訳なしで、次も出れるチャンスあれば出て、チームに貢献できるように頑張りたいです」と和田。大宮ユースとの決勝では何よりチームのために戦って日本一に貢献する。

「3年生はみんな活躍してくれた。あとは決勝で自分が活躍して恩返しじゃないですけど、チームのためにできることをやりたいと思います。スタメンでも、途中からでも、残り5分からでもやることは変わらない。自分のできることをやって頑張りたい」。2年ぶりの日本一まであと1勝。遅れてきたエースは、決勝まで導いてくれた仲間のために戦うだけだ。


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