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[クラブW杯]モンテレイがアルアハリを2-0で下し、3位に輝く

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[12.16 クラブW杯3位決定戦 アルアハリ0-2モンテレイ 横浜]

 FIFAクラブワールドカップ2012は16日、横浜国際競技場で3位決定戦を行い、北中米カリブ海代表のモンテレイ(メキシコ)が、アフリカ代表のアルアハリ(エジプト)に2-0で勝利した。

 立ち上がりから細かいパス回しでチャンスをつくるモンテレイは、前半3分にMFヘスス・コロナが縦パスに反応。アルアハリのDFとGKの連係ミスからボールがゴール前にこぼれると、これを難なく押し込み、モンテレイが先制した。

 劣勢を強いられていたアルアハリだが、徐々にボールが回るようになる。それでもモンテレイの堅守を崩せず、なかなかゴール前までボールを運べない。前半28分にはMFワリド・ソリマンがPA外からシュートを放ったが、枠を捉えることはできなかった。積極的なプレーを見せるソリマンは、同30分にも右サイドをドリブルし、FKを獲得。このFKをゴール前に入れるとFWエマド・モテアブがゴール前で合わせたが、ボールは右ポストに嫌われた。同34分にもソリマンのキープから、DFアハメド・ファテイがインナーラップしゴール前に折り返すが、味方に合わずにシュートチャンスはつくれなかった。

 37分にもアルアハリは、ファティが強烈なシュートを枠に飛ばしたが、ボールはGKの正面を突きキャッチされてしまった。同41分にも左サイドからクロスが入ると、FWモハメド・アブトレイカがダイビングヘッドで合わせたが、シュートはゴール左へ外れてしまう。このまま1-0とモンテレイがリードして前半を折り返す。

 後半開始からモテアブを左サイドに移したアルアハリは、6分にチャンスをつくる。アブトレイカがPA内でボレーシュートを放ったが、GKオロスコに弾き出されてしまう。後半8分にはモテアブを下げて、FWエルサイド・ハムディを投入する。同11分にハムディは、PA内で浮き球を受けると胸トラップからシュートを放つ。しかし、これもGKオロスコにキャッチされ、得点を挙げることはできなかった。

 アルアハリは15分にもファティを下げて、MFモハメド・バラカトを起用する。モンテレイも先制点を挙げたヘスス・コロナに代えて、快速のFWアブラハム・カレノをピッチに送り出した。

 後半21分にはモンテレイが速攻から追加点を挙げる。MFネリ・カルドソのスルーパスを受けたFWセサル・デルガドが、飛び出してくるGKの上を越すチップキックを決めて、2-0と点差を広げた。その後もモンテレイが速攻からチャンスをつくる。32分にはアルアハリが最後の交代枠を使い、ソリマンに代えてFWゲドを投入した。

 後半34分には右サイドからのクロスをアブドレイカがヘッドで合わせる。しかし、これもGKに防がれて、アルアハリはゴールを決められない。逃げ切りたいモンテレイは、大会3点目を挙げたデルガドを下げ、DFミゲル・モラーレスを入れて守備固めに入る。さらに38分にもカルドソに代えて、DF登録のエドガー・ソリスを中盤に送り出した。

 直後の40分、アルアハリはゴール正面、ペナルティーアーク上でFKを得る。これをアブトレイカが蹴ったが、ボールは壁に当たってCKに変わる。このCKからのボールをDFラミー・ラビアがボレーで狙ったが、GKオロスコに弾かれた。このまま2-0で試合は終了。勝利したモンテレイはメキシコ勢として、01年大会のネカサ以来となる3位に輝いた。

(取材・文 河合拓)

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