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[クラブW杯]広島、日本勢初の決勝進出ならず…善戦するも南米王者リーベルに屈する

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[12.16 クラブW杯準決勝 リバープレート 1-0 広島 長居]

 FIFAクラブワールドカップ2015の準決勝が16日、大阪長居スタジアムで行われ、開催国代表で、3年ぶり2回目の出場となるJリーグ王者のサンフレッチェ広島が初出場となる南米代表のリバープレート(アルゼンチン)と対戦。前半をスコアレスで折り返した試合は、後半27分にFWルーカス・アラリオの得点でリーベルが先制する。その後スコアは動かずにリーベルが1-0の完封勝利を収め、20日に横浜国際総合競技場で行われる決勝戦に駒を進めた。

 広島は13日に行われたクラブW杯準々決勝マゼンベ戦からFW佐藤寿人とMFミキッチに代え、FW皆川佑介とMF清水航平を先発起用して南米王者との一戦を迎えた。[スタメン&布陣はコチラ]

 多くのリーベルサポーターがスタジアムに詰め掛け、開催国ながらも広島にとってアウェーの雰囲気が作り出される中、序盤からリーベルが主導権を握って試合を進める。しかし、広島は素早い寄せで相手に自由を与えず、簡単にはシュートまで持ち込ませない。前半20分にはMFレオナルド・ポンシオにミドルレンジからゴールを脅かされたが、GK林卓人が落ち着いて対応して得点を許さなかった。

 その後もリーベルがボールを保持する展開こそ変わらないが、徐々に広島もシュートシーンを作り出す。前半22分にはMF柏好文のパスからPA内に進入したFWドウグラスがシュートまで持ち込むが相手DFにブロックされてしまう。同26分には柏のロングパスから抜け出した皆川が左足シュート、さらに同33分には左サイドから切れ込んだMF茶島雄介が右足のシュートでゴールを脅かしたものの、ともに好反応を見せたGKマルセロ・バロベロに阻まれてしまった。

 広島は前半40分にも好機を生み出し、MF青山敏弘の鋭い縦パスを受けた皆川がトラップから右足のシュートを枠内に飛ばしたが、またもやバロベロにストップされて先制点を奪うには至らない。

 スコアレスのまま後半を迎えても得点が生まれずに試合が進むと、後半12分にリーベルはMFルチョ・ゴンサレスを投入。広島も同16分に柏に代えてMFミキッチ、さらに同21分には皆川に代えてFW浅野拓磨を投入して状況を打開しようと試みる。しかし同27分、FWタバレ・ビウデスの蹴り出したFKの流れから、最後はFWルーカス・アラリオにヘッドで叩き込まれてリーベルに先制を許してしまう。

 1点のリードを奪われた広島は後半31分、茶島に代えて佐藤を投入する。何とか同点に追い付こうとゴールを目指した広島だったが、最後までリーベルゴールをこじ開けられず。0-1の完封負けを喫し、3位決定戦に回ることになった。

(取材・文 折戸岳彦)

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