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鹿島、大迫V弾で決勝T進出へ前進

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[6.6 ナビスコ杯GL第5節 新潟0-1鹿島 東北電ス]

 ナビスコ杯は6日、グループリーグ第5節を行い、グループB3位のアルビレックス新潟がホームに同グループ首位の鹿島アントラーズを迎え撃った一戦は、鹿島が交代出場のU-23日本代表FW大迫勇也の決勝ゴールによって1-0で勝利。鹿島は得失点差で清水に交わされたものの、予選リーグ突破へ大きな勝ち点3を挙げた。

 勝ち点9で並ぶ清水よりも消化試合が1試合多いものの、総得点差で首位に立っていた鹿島は4-4-2システム。GKが曽ヶ端準で4バックは右から西大伍岩政大樹青木剛新井場徹。ダブルボランチは柴崎岳小笠原満男で右MFが遠藤康、左MFがドゥトラ。2トップはジュニーニョと興梠慎三が務めた。

 一方、勝てば勝ち点で鹿島に並ぶ新潟も4-4-2システム。GKは東口順昭で4バックは右から村上佑介鈴木大輔石川直樹金珍洙。ダブルボランチが三門雄大本間勲で右MFが藤田征也、左MFが田中亜土夢。2トップはミシェウとブルーノ・ロペスがコンビを組んだ。

 ロンドン五輪代表生き残りを目指すストライカーが結果を残した。鹿島は0-0の後半41分、遠藤の1タッチパスで右サイドを抜け出した交代出場のMF本山雅志がダイレクトで右クロス。試合後のインタビューでジョルジーニョ監督が「あれは本山選手が手で投げたような精度があった」と評した絶妙なラストパスを、同じく交代出場の大迫が頭で合わせる。ゴール正面、PAに少し入った位置から放たれたやや距離の長いヘディングシュートであったが、背番号9の一撃はゴール右隅へと吸い込まれた。大迫は「中にボールが入ってきたのでしっかり頭で合わせることを考えました。(ベンチにいるときから)ゴールを狙おうと思っていた。良かった」と喜んだ。

 “プレ五輪”と位置付けられていた5月のトゥーロン国際大会では無得点。五輪出場のためには国内で結果を残したい大迫だったが、この日はベンチスタートとなった。後半17分にピッチに立ってからシュートを放つことができていなかったが、それでも試合終了4分前にワンチャンスをものにした。「ボクもベンチからスタートするのはうれしくない。結果を出し続ける」。ジュニーニョ、興梠らとのポジション争いを繰り広げているが、結果を出し続けてロンドンへの扉もこじ開ける意気込みだ。

 チームはこの日の勝利で勝ち点を12へ伸ばし、2節を残して3位・新潟と勝ち点6差。決勝トーナメント進出へ大きく前進した。この日はともに相手の守備ブロックを破ることができない展開が続いたが、鹿島は前半14分にドゥトラが自陣からドリブルで持ち込み左足シュートを放ち、ほかにもショートカウンターから柴崎、ジュニーニョらが絡んでチャンスをつくった。そして若きストライカーの一撃で勝利。これで公式戦3連勝と波に乗ってきている。一方、上野展裕ヘッドコーチが指揮を執る新潟はミシェウを起点に藤田、田中の両ワイドを絡めた攻撃で対抗したがシュートわずか4本。試合終了間際の失点による敗戦で、決勝トーナメントへ進出するためには引き分けも許されない状況となった。


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