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OA登録のF東京・徳永「あえて難しいところに挑みたかった」

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 日本サッカー協会は14日、ロンドン・オリンピックの予備登録メンバー35選手を発表した。OA枠に選出されたDF徳永悠平(F東京)は、クラブでの練習を終えて取材に応じ、自身にとって04年のアテネ五輪以来、2度目となる五輪出場に向けて「予備登録という大枠ですが、OAという枠でメンバーに選んでいただけて光栄に思いますし、すごく責任を感じています」と語った。

 五輪には大きな借りがある。自身が出場した04年のアテネ五輪では、パラグアイ戦(3-4)、イタリア戦(2-3)に敗れ、ガーナ戦(1-0)では勝利したものの、予選リーグ最下位で大会を終えている。徳永自身も第2戦のイタリア戦の開始3分に現イタリア代表のMFダニエル・デ・ロッシ(ローマ)に得点を入れられた際に負傷し、前半18分で途中交代を強いられ、ガーナ戦ではプレーできなかった。

「不完全燃焼というか、もっとやりたかったっていうのが、どこかにずっとあったので。今回も(本大会のメンバーに)選ばれたら、その思いを胸に頑張りたいですね」

 最初に日本サッカー協会から話を持ちかけられたのは、5月末に行われた日本代表合宿のときだったという。その際に原博実技術委員長から、「関塚監督が候補に考えている」と打診された。そのときは「最初は僕でいいのかっていう迷いがありました」と明かす。

 思い起こしたのは、自身が出場したアテネ大会でのことだ。当時、MF小野伸二(清水)、GK曽ヶ端準(鹿島)がOA枠で大会に参加していたが、U-23の一員だった徳永は、当時を回想し「OAなしでオリンピックに行った方が、(チームに)まとまりがあるんじゃないかと思っていました」と言う。「自分もそういう風に思っていたので、そこに(今回)行くことがどうなのか。もっと、ふさわしい選手がもっといるんじゃないか」と考え、悩んだという。

 その悩みを吹き飛ばしてくれたのが、関塚隆監督の言葉だった。チームがオフの3日に都内で指揮官と会った徳永は「チャレンジしたいかどうかということを僕に言ってくれました」と明かす。

「OAでオリンピックに行けば、(U-23の選手以上に)かかる期待もあるだろうし、大変だと思いますが、その上で実際にそこでやりたいかどうかと聞かれました。そこで、自分はチャレンジしたい気持ちがあった。あえて難しいところに自分が挑もうと思いました」

 18人に入った場合、気になるのはポジションだ。関塚監督は守備のマルチロールを、どの位置で起用したいと考えているのか。具体的なポジションを言われたわけではなく、守備の万能性が求められたと、徳永は言う。

「関塚監督には、DFラインのどこでも、と。登録人数が限られているので、CBもSBもできる選手だから(呼びたい)ということを言われました」

 トゥーロン国際大会で見たU-23日本代表の印象について振り返り、「前線や中盤にはすごく良い選手がいる。ただ、失点もあったということで、自分が呼ばれたのかなと思う。自分が呼ばれた意味を考えて、頑張りたいと思います」と決意を口にした。

 とはいえ、まだ35人の予備登録メンバーに入ったところだ。「まずは横浜FMとのリーグ戦(16日)がありますからね。そこに集中して頑張りたいと思います」と語った。選出されれば、28歳でチームの最年長となるDFが、新たな目標に向かって、走り出す。

▼五輪予備登録メンバー35人はコチラ

(取材・文 河合 拓)

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