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U-23代表合宿初日、練習後の関塚監督コメント

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 男子五輪代表が8日、都内で合宿をスタートさせた。オーバーエイジのDF吉田麻也(VVV)、DF徳永悠平(F東京)、GK林彰洋(清水=バックアップメンバー)の3人もU-23日本代表に初合流。チームは11日、東京・国立競技場で行われるニュージーランドとの壮行試合に臨む。

以下、練習後の関塚監督コメント

関塚隆監督
―合宿初日を終えて今の心境は?
「初戦(26日のスペイン戦)まであと18日ということで、20日を切った。いよいよスタートしたなという気持ちです」

―チームの雰囲気は?
「ほとんどの選手が昨日、試合を終えての今日だが、意欲的に取り組んでくれて、充実した練習ができたと思う」

―選手に何か伝えたことは?
「五輪に出場することが日本サッカー界におけるどういう位置づけか。力を付けて世界と戦ううえで大事な戦いになる。みんなでいいものを築いて、本大会でしっかり戦おうと話した」

―ニュージーランド戦に向けては?
「メンバーも決まって、すべては26日の初戦に向けての準備。チームプレーの中で個人のところと組織を構築して、ベースをつくっていく。11日の試合でそれをお見せできればと思っている」

―右膝を痛めている吉田もフルメニューをこなしたが?
「今日はリカバリーで、強度からいってもそんなに負荷がかからないということでチームに入って参加してもらった。順調に来ているなと思っている」

―あらためて彼に期待することは?
「今日の練習でもラインコントロールだったりインターセプトだったり、リーダーになってプレーしてくれた。ディフェンスの中心としてやってもらいたい」

―宇佐美と酒井高徳が国内合宿は不参加となったが?
「昨日、(Jリーグの)視察に行く途中の車で電話を受けて、知らせを聞いた。残念なことだが、選手にも伝えたが、一つひとつのことに一喜一憂せず、毎日できることを積み上げていくことも大切。本人たちにも合流したい気持ちがあったと思うが、心配せず、向こうでやることをやって合流することが大事になると思う」

―ニュージーランド戦に向けての意気込みは?
「壮行試合ということで、国立での戦いになる。我々の良さを出して、みなさんに応援してもらえるような、『これで向こうでも戦ってこい』というような試合をしたい。何人か、オプションも使いながら、送り出してもらえるような試合にしたい」

―清武と酒井宏樹はドイツから戻ってきたばかりだがコンディションは?
「一回欧州に飛んで、向こうで練習してきたというのはしっかり考慮していかないといけない。この2、3日の状況を見たいが、照準は26日に向けてどれだけ仕上げていけるか」

―吉田はニュージーランド戦で起用するのか?
「出しません。本人にも伝えている」

―練習では徳永が左SBに入っていたが?
「そのへんの起用は考えている。センターもサイドもできるが、11日はそのへんを考えている。本人にも練習前に『逆サイドをやってもらうよ』と話した」

―オーバーエイジはうまくチームに馴染んでいるか?
「まだスタートだから分からないが、違和感はないと思うし、日数を重ねれば、と思う」

―チームの雰囲気は?
「メンバーが決まってのスタートだし、よかったと思う。昨日のリーグ戦では、ここに入れなかった選手もがんばっていた。(負傷者が出た場合は)初戦の24時間前までは35人の中で入れ替える可能性もある。何かあったらということでみんな準備してくれていると思う。大会が始まれば(負傷者が出た場合の入れ替えはバックアップメンバーの)4人からだが、それまでは35人の枠は残っている」

―ニュージーランド戦はバックアップメンバーも起用するのか?
「と思いますよ」

―初戦で対戦するスペインのメンバーも決まったが?
「EUROのチャンピオンになったし、その中から数名は休みなく名を連ねてきた。本気モードで来ている証しだと思う。他のチームの顔ぶれも決まってきて、それに対する準備という部分もあるが、まずは自分たちを仕上げていくことが大事だと思う」

―練習が静かだったような印象も受けたが?
「そうですか? 集中してやるべきことをやろうとしているのは伝わってきたし、声も出てきていた。声も中身が大事だし、だれが出たらだれがカバーしろとか、(吉田)麻也も『ボランチが残ってくれ』とか声を出していた」

―オーバーエイジも加わり、連係面が大事になりそうだが?
「大会に入れば中2日で試合があるし、修正する時間は限られている。声などでコミュニケーションを取れるのは日本の良さでもあると思うし、そういうのが出てくるのは大事なこと。時間がないと言うが、その中でやり切ることが我々の役目。時間がないならその中で何ができるか。『他のポジションでもトライしてもらうよ』というのは話したし、その中で一番いいものを築きたい」

(取材・文 西山紘平)

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