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[MOM626]柏U-18FW川島章示(3年)_2発!発展途上のFWが大車輪の活躍

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.4 日本クラブユース選手権(U-18)大会決勝 柏U-18 3-2横浜FMユース]

 発展途上のストライカーが大車輪の活躍を見せた。柏レイソルU-18の最前線を任されるFW川島章示は、大舞台で真価を発揮した。

 夏のクラブユース日本一を決める「第36回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会」の決勝戦。1点を追う形で迎えた後半の出だし、木村は相手選手のバックパスを追うと、GKに届く前にボールを奪ってそのままシュートを決めた。右サイドで相手が背を向けた瞬間、やや距離のあるバックパスに生まれた隙を見逃さなかった。FWとしては、ラッキーな部分も大きい得点。川島は「チームで取った点だと思っています。後ろの(守備の)奴らに感謝したい。相手のミスからでしたけど、FWとして点が取れたのは良かったです」と少し恥ずかしそうに話した。

 しかし、ストライカーのゴールがチームに与える影響は大きい。前半は攻めながらも横浜F・マリノスユースを崩しきれず先制点を奪われたが、川島の同点弾は嫌な流れを断ち切った。それでも横浜FMに再び勝ち越される、厳しい試合展開が待っていた。川島自身が「心が折れそうになった」と告白する。しかし、諦めずにゴールへ迫った23分、右からのクロスをMF平久将士が頭で折り返したボールめがけて飛び上がり、ヘディング。「平久が落としてくれたので、決めるだけでした」と振り返る2度目の同点弾を突き刺した。

 ゴール以外でも貢献度は大きかった。前線での巧みなポストプレーで攻撃の起点を作り、守備ではボールを追って相手のミスを誘った。大会MVPに選ばれたのは主将の秋野央樹だったが、下平隆宏監督は「川島は今大会を通じてすごく成長した。元々、能力は高いけど、少し無責任なところもあった。以前は、自分の好きなプレーは頑張るけど、チームのためにという部分は少しできていないところがあった。でも、この大会ではそういうところも良くなってきた。得点を取るというところでも表現したと思うけど、得意のポストプレーや、守備の面でも体を張ってかなりやってくれた。僕は完全にMVPは川島章示だと思っていた」と、負けず劣らずの高い評価を与えた。

 この日ハットトリックを決めていれば、得点ランク1位タイとなる通算7ゴール。わずかに届かず「狙っていたんですけど、ダメでした」と苦笑いを浮かべた川島自身も、プレーの幅が広がったことによる進化の手ごたえは感じている。「今日は前半もチャンスがあったけど、取れなくてチームに迷惑をかけた。前半は(ほかのプレーも)全然できなくかったけど、みんなが良いボールを当ててくれるので、後半はキープして自分たちのサッカーができるように頑張りました。この大会を取ることがチームの目標だったので、ここに向けて気持ちが変わって来た。前線から守備をしようとシモさん(下平監督)に言われたので、頑張って来た。今後は、もっと点を取れるように、チームのために働けるように、守備も練習していきたい」と、さらなる進化を誓った。ゴールを守備をと欲張りながら、川島はまた一歩階段を上る。

(取材・文 平野貴也)

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