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ミゲル・ロドリゴ監督「カズはフットサルを理解している」

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 フットサル日本代表は24日、愛知県合宿をスタートした。前日に多くの選手がFリーグの試合をプレーしていたため、この日の練習はリカバリーを中心に行われている。約1時間のトレーニングを終えたミゲル・ロドリゴ監督は「森岡薫カズという新しく加わった選手もいます。彼らを加えてW杯に向けたキックオフを迎える1日、という位置づけもありました。明日以降に戦術的な目的を持ったトレーニングをやっていきたいと思います」と、合宿初日を振り返った。

 この日の合宿には68人の報道陣に加え、約50人のファンが見学に訪れた。早速『カズ効果』が表れた形だが、これだけの反響はミゲル監督も予想していなかったようで「非常に驚いています」と明かした。「ここまでの反響が出ることは、カズも私も、当初は予想していませんでした。たまたま北海道で試合を見たとき、通路で話していた会話が、こうして現実になっただけです。前から、こういう状況を生むためにやっていたのではないので、非常に驚いています」。

 練習の最後に行われたミニゲームでは、今回の合宿から代表に入ったFP森岡薫、三浦知良が多くの得点を決めた。リカバリーが主のトレーニングだったとはいえ、ミゲル監督は、彼らが求めていたものを発揮してくれたと喜んだ。「日本の問題は、決定力不足です。今回招集した彼らは、その課題を克服する力を持っているから、ここに呼ばれたわけです。今日も遊びのようなゲームでしたが、実際に誰もが点を取れるわけではありません」。

 ピッチ内外で、カズがもたらす効果は大きいだろう。しかし、フットサルをプレーしてきた選手だけで、W杯という世界最高の舞台に臨むべきだという意見も多い。ミゲル監督は、そういった状況を理解した上で招集に踏み切ったという。

「当然、そういった声は理解します。選ばれた14人、全員で戦わないといけません。攻撃でも、守備でもそうですし、プレー時間の長い選手、短い選手、ベテラン、若手、リーダー、ハードワーカー、全員が同じです。でも、カズは誰にもできないプラスアルファをもたらしてくれます。彼が来るのは、チームにプラスアルファをもたらすためであり、誰かの枠を削るためではありません」

 その上で、15歳でブラジルに渡った三浦には、フットサル選手以上にフットサルをプレーしていた経験がある、と説明する。「彼は15歳でブラジルに渡り、フットサルをプレーしていました。その点からも、フットサルを理解しています。また、代表選手の中にも、サッカーから転向してフットサルをプレーするようになって数年という選手もいます。彼らと比べても、同じことです」。

 フットサル界が長年、必要としていた集客力に加え、決定力不足の切り札としても三浦を招集したことを強調するミゲル監督。合宿後には横浜FCに戻り、サッカーをプレーする彼に、フットサルに適応するための手助けをするという。

「当然、彼にはフットサルに適応してもらわなければいけません。ハードルは高い。彼自身にも代表合宿だけでなく、適応するための努力が求められます。そのために、ビデオやスカウティングに使う素材を渡したい。これは彼にとっても、われわれにとっても大きなチャレンジです」

 タイで開催されるW杯への第一歩を踏み出したミゲル・ジャパン。世界の舞台に挑戦するチームにとって、三浦知良という国民的スターとの融合が、最初の課題になる。

(取材・文 河合拓)
[写真]集まった多くのメディア、サポーターに驚き、喜ぶミゲル監督

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