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2戦連続終了間際の決勝弾、首位・甲府が連勝で18戦負けなし

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[9.30 J2第36節 栃木1-2甲府 栃木グ]

 J2の第36節が30日に各地で行われた。首位・ヴァンフォーレ甲府は敵地で栃木SCと対戦し、2-1で競り勝った。劇的な勝利を飾った前節・北九州戦(3-2)に続き、この日も1-1で迎えた後半ロスタイム2分にFWダヴィが決勝点。連勝を飾ると18戦負けなし(13勝5分)となり、勝ち点74に伸ばした。

 劇的な決勝点が生まれたのは、1-1で迎えた終了間際のロスタイム2分だった。左クロスをニアサイドのFW高崎寛之が頭で落とす。ゴール前へ流れたボールに詰めていたダヴィがGK武田博行、DF山形辰徳と競り合いながらも、身体全体で押し込んだ。ダヴィの今季28点目が決まった。同4分にはMF菊岡拓朗のFKがクロスバーを叩くなど、ピンチの場面もあったが直後に試合は終了。甲府が2-1で競り勝ち、勝ち点3を積み重ねた。

 試合後、甲府の城福浩監督は「選手が同点になっても心を乱さずに焦らずに点を取りに行くという姿勢をここ数試合で見せてくれた。そういう意味で成長してきていると思う」と2戦連続での粘り勝ちに選手を称えた。

 試合は前半24分に甲府が先制に成功。PA手前右でキープしたFWフェルナンジーニョがスルーパス。抜け出したMF柏好文の右クロスをニアサイドのDF當間建文が足でクリア。浮いたボールがダヴィの前へ流れ、冷静にヘディングシュートを叩き込んだ。ダヴィの2戦連続となる今季27点目が決まった。甲府が1-0とリードした。

 その後も甲府が果敢に攻める。しかしMF山本英臣のミドルシュートはクロスバーを叩くなど、追加点は奪えない。1点差のまま前半を折り返した。すると後半10分に失点。菊岡の左CKからDF大和田真史に強烈なヘディングシュートを決められた。移籍2年目の大和田の栃木・初ゴールで1-1。試合は振り出しに戻された。その後は一進一退の攻防が続くが、スコアは動かない。それでも終了間際のロスタイム2分にダヴィの劇的ゴールが決まり、甲府が勝利を収めた。

 決勝点のダヴィは「きょうの結果に関しては本当にうれしく思う。難しい試合のなかで勝ち点3を持ち帰ることができて良かった」と笑顔。「この戦い方を最後まで続けていけば、最後は笑顔で終われると思うので。続けて頑張っていきたい」と初のJ2優勝へ意欲をみせた。

 また、主将を務める山本は「相手が勢いづくセットプレーで失点してしまったのは良くない」と勝って兜の緒を締めた。今季も残るは6試合。2位以下とは暫定ながら勝ち点11差に開いた。この勢いでJ1昇格まで駆け抜ける。

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