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「千葉フィッシュが選ばれた」、広島が“世界仕様”の魚釣りパフォーマンス

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[12.6 クラブW杯1回戦 広島1-0オークランド・シティ 横浜]

 サンフレッチェ広島のサッカーを、そしてゴールパフォーマンスを世界に見せつけた。後半21分、MF青山敏弘のミドルシュートで先制すると、恒例のパフォーマンスタイムが始まった。DF森脇良太とDF千葉和彦が“魚役”になっての「魚釣りパフォーマンス」。釣られた2人のうち、千葉だけがチームメイトに抱き抱えられ、FW佐藤寿人が“カメラマン”になって記念撮影だ。

 かつてJリーグでも披露したことのあるパフォーマンスだったが、森脇は「前にやったときに『あれは何だ』とインパクトがあった。もう一回みんな見たがっていると思ったので」と説明。もともとは別のパフォーマンスを考えていたというが、「試合前に『インパクトがあるのはこっちだろ』となって、急きょ試合前に変えました。完成度で言えば、広島のサッカーと比べるとまだまだ低かったですね」と笑った。

 “世界仕様”にアレンジを加えていた。“魚役”が一人ではなく、2人だったのは今回が初めて。「僕と千葉選手が魚になって、(チームメイトに)どっちの魚で写真を撮るのか決めてくれと言っていた」。その場のアドリブで選ばれたのは千葉。“見捨てられた”格好の森脇は「やっぱり選ばれなかった。『千葉フィッシュ』が選ばれましたね。何人かは僕の背中を触っていたんですけど」と苦笑いだった。

 千葉が「(森脇)良太は釣り上げないで、俺だけが釣り上げられる。あいつはリリース。そういうキャラなんで」と笑えば、青山は森脇がオフに浦和へ移籍する可能性があることに言及し、「森脇は来年のこと(去就)が決まってないので。そういうことです」と“ブラックジョーク”で千葉が選ばれた理由を明かした。

「点が入ったのが後半の中盤で、魚をやるのは結構、体力を使うんです。若干、右足をつりそうだったけど、そのあとのプレーに影響しなくてよかった」。そう言って笑った森脇は「位置的にテレビカメラがなくて、普通の(スチール)カメラしかなかった。ここじゃダメだろと思ったけど、(点を取った青山が)あっちに行っちゃったので。次はカメラ位置も把握してやりたい」と“ダメ出し”していた。

「プレーのことを聞いてもらっていいですか?」と笑った森脇だが、9日の準々決勝・アルアハリ戦(豊田)に向けても、すでに新たなゴールパフォーマンスが頭の中にあるという。「次は、ある歌手の方の振り付けを真似してやろうかなと思ってます。でも、また急きょ別のにするかも。得点を取らなきゃパフォーマンスできないし、しっかり取りたい。期待しといてください」。プレーでも、ゴールパフォーマンスでも。広島らしく、世界にアピールする。

(取材・文 西山紘平)

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