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[大学選手権]雨中の決戦、早大がMF白井の2発で札幌大下す

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[12.22 大学選手権準々決勝 早稲田大 2-1 札幌大 BMWス]

 第61回全日本大学サッカー選手権大会は22日、準々決勝を迎えた。Shonan BMW スタジアム平塚で行われた第1試合では、早稲田大(関東3)が札幌大(北海道)を2-1で下して、ベスト4進出を決めた。24日に行われる準決勝では鹿屋体育大(九州2)と対戦する。なお、早稲田大以外のほかの関東勢はすべて敗退が決定している。

 試合前から大雨が降りきしる最悪のコンディションの中、第1試合は幕を開けた。だがキックオフと同時に早稲田大が攻勢を仕掛ける。前半7分、FW富山貴光(4年=矢板中央高、大宮アルディージャ入団内定)のシュートがクロスバーを叩くと、こぼれ球にFW榎本大希(3年=横浜FMユース)が詰めるがGK池田海(3年=登別大谷高)に防がれる。だが再びこぼれるとこれをMF白井豪(4年=三鷹高)が押し込む。白井の第1戦に続く先制弾で、早稲田大が幸先よく先制に成功する。

 だが雨風がさらに強さを増す中、札幌大も意地を見せる。前半21分、MF串橋剛志(3年=旭川実高)からのスルーパスに反応したFW黒田亮介(4年=登別大谷高)がゴール前に抜け出すと、GK松澤香輝(2年=流通経済大柏高)と交錯しながらも押し込んで、試合を振り出しに戻すことに成功した。

 しかしこの日の早稲田は切り替えが早かった。前半26分、再び白井がこの日2点目を突き刺し、再び勝ち越すことに成功。その後お互いに得点を奪えなかったが、後半も主導権を握り続けた早稲田大が準決勝進出を決めた。

「最後のところで大胆さが欠けていた。もっとシュートの意識を高めていきたい」。エースの富山は絶好機の多かった後半に試合を決めきれなかったことを悔やむ。だが、「この2試合で守備の面ではハードワークが出来ている。試合間隔が詰まっていますが、すごく疲れているわけではない。1年間厳しい練習をしてきた。ほかのチームより走れる自信はある」とチームとしての手ごたえも口にする。

 優勝した第56回大会以来の出場となった今季の早稲田大。国立の舞台まであと1勝だ。「応援してくれている人もたくさんいるので、次もしっかり勝って、1月6日、国立のピッチに立ちたい」。機を見た攻撃参加で攻守に存在感を示したDF三竿雄斗(3年=東京Vユース)は福岡大戦の必勝を誓っていた。

[写真]早稲田大は前半26分にMF白井豪のこの日2点目で勝ち越しに成功
 
(取材・文 児玉幸洋)

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