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[MOM729]滝川二MF高畑智也(3年)_自慢のサイド攻撃を操る司令塔

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.2 全国高校選手権2回戦 聖光 1-1(PK6-7)滝川二 江戸川陸]

 豊富な運動量を生かし、中盤で動き回り、左足でチームの攻撃を司る。

 サイド攻撃が自慢の今年の滝川二(兵庫)のキーマン、MF高畑智也(3年)はこの日も輝きを放った。
「県予選でもスタメンで使いたかったけど、怪我があって使えなかった」(栫裕保監督)というMF李光(2年)がボランチに入ったことによって、これまでプレーする機会が多かった中央から「彼の左足が生かしやすいし、サイドがうまく回る」(栫監督)と左MFへと配置転換。狙いは見事にハマり、開始直後の3分にDF山本和也(3年)との連携から左サイドを崩し、FW寺田凌(3年)の先制点をお膳立てした。

「1回戦、2回戦ともに試合の入りはウチのペースで行けて、サイド攻撃中心に行こうという中できっちりサイドから決めることが出来たので良かった」とゴールについて振り返ったが、その後は「ボランチの方がダッシュする回数が少なくて、ジョギング程度で小まめに動いてボールを裁くイメージ。ただ、サイドに入った場合はトップスピードで走る回数が多いので、前半で結構疲れた。ペース配分が違ったので途中からしんどかったです」とピッチ状態に苦しんだチームを立て直すことが出来ずに前半を終える。

 後半に入ってからは、FW馬場航(3年)、MF星野遼河(2年)の途中投入によってボランチにポジションチェンジ。寮でも同じ部屋で、「あまり言葉で言わなくても分かり合える」というMF太田皐介(3年)との絶妙なコンビネーションを発揮し、中盤に安定をもたらし、苦しみながらもPK戦へと持ち込む原動力となった。

 今でこそ関西を代表するプレーメーカーの一人であるが、ヴィッセル神戸U-15に所属していた中学時代は決して目立つ存在ではなかった。当時の神戸は中学3年時に日本クラブユース選手権、高円宮杯全日本ユース選手権と2冠を達成。すでにトップチームデビューを果たしているDF岩波拓也ら黄金世代で「メンバーが凄かったです。中1で入った頃から、『昇格は絶対ムリや』と思ってやっていた」と当時を振り返る。

 順調な中学時代では言えなかったが、「中学の時にあんなうまい奴らとプレーしていたんで、高校に入ったら、“あんなうまい奴はおらへんやろ”と思えて、余裕があるんです(笑)。あの高い基準で中学3年間出来たというのが今、自分が高校サッカーで出来ている秘訣だと思う」と話したように、決して経験は無駄ではなかった。「その時のメンバーからメールが来て、“うまくなったな”とか言われるし、自分でも自信がついた。自分もしっかり全国で通用するんだなと感じる。U-18に上がっていたら、試合に出ることが出来ていなかったと思うし、タキニに来てチームの中心になれているのは中学の時からしっかり成長しているからだと思う」と本人も成長に手応えを感じている。

「中学、高校ともにメンバーに恵まれているのがボクの成長において、大きいと思います」。そんな仲間たちに感謝を示すためにも、彼は“国立の舞台”を目指し戦い続ける。

(写真協力『高校サッカー年鑑』)
(取材・文 森田将義)

【特設】高校選手権2012
連載:高校マン・オブ・ザ・マッチ

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