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[MOM739]帝京長岡MF小塚和季(3年)_3点演出!鹿児島城西沈めた技巧

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.3 全国高校選手権3回戦 帝京長岡4-1鹿児島城西 駒場]

 前半の3発。これは全て帝京長岡(新潟)の背番号14、U-18日本代表MF小塚和季(3年、アルビレックス新潟内定)のスルーパスからもたらされた。まずは0-1の前半22分、“遊び心”溢れるパスが鹿児島城西の急所を突く。小塚は左サイドからのパスを受けると右足で救い上げて、そのまま左足でループパス。ディフェンスラインの背後に落としたボールに走りこんだFW山田貴仁(2年)が右足で同点ゴールを突き刺した。

「練習でも面白半分でやっていたのでそれが出せて良かった」という小塚が演出した同点ゴール。さらに29分には右サイドから中央ヘ切れ込みながら左足でスルーパス。これに反応した山田が中央へと折り返すと、最後は混戦からMF長坂拓海(3年)がダイビングヘッドで勝ち越しゴールを押し込んだ。そして35分にはPAでこぼれ球を拾うと、バックステップを踏んでDF3人を引きつけてからつま先でDF間を通すラストパス。後方から走りこんだMF三田陽介(3年)はスピードでDFを振り切り、そのまま右足で3点目のゴールを流し込んだ。「裏に出すボールには自信ある」という小塚のパスセンスが存分に発揮された逆転劇だった。

 谷口哲朗監督が「スペースを見つけるのが彼の特長」という視野の広さとゴールへ結びつけるパスセンスの高さに加え、ファーストタッチでDFを外すボールコントロール、スペースを巧みに突くドリブルでも存在感。豪快なミドルシュートとPAへ飛び込んでのヘッドはゴールに結びつけることができなかったが、主役としてチームを逆転勝利へと導いた。本人は「60点くらいですね。まだミスが多かった。バックパスもミスもあったし、疲れたときにボールタッチが悪くなった」と反省。それでも相手のハードマークに苦しんだ中津東との初戦からはプレーを全体的に向上させてJへ進む実力を見せつけた。

 今大会を代表するタレントのひとりだが、自身初の選手権ということもあって全国的にはまだまだ無名。大会を通してどれだけインパクトを残せすことができるかは、小塚にとって今大会のテーマでもある。「自分のプレーを見せるためにはどんどん勝ち進んでいかないと、と思っている。自分のプレーを出すには上に行くしかないと思っています」。京都橘との準々決勝ではさらにプレーの質を上げてくるに違いない。ひとつでも多くの試合を戦って、「小塚和季」の名を全国に知らしめる。

(取材・文 吉田太郎)

【特設】高校選手権2012
連載:高校マン・オブ・ザ・マッチ

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