beacon

フットサル日本代表FP木暮賢一郎が現役引退を発表「やり残したことはありません」

このエントリーをはてなブックマークに追加

 Fリーグの名古屋オーシャンズは11日、FP木暮賢一郎が今シーズン限りで現役を引退すると発表した。ウィニングドッグでフットサルを始め、関東の強豪ファイルフォックスで技術を磨き、スペインリーグで初めての日本人プロ選手となった。帰国後は、名古屋でプレーし、Fリーグで4度の優勝を経験した。

 また、2001年から日本代表として活躍してきた木暮は、日本が初めてフットサルW杯の出場権を勝ち取った2004年から、通算3度のW杯に出場してきた。昨年のフットサルW杯2012タイでは、FP小宮山友祐(バルドラール浦安)とともに主将を務め、チームを初の決勝トーナメント進出に導いた。また、FP三浦知良(横浜FC)にも日本フットサル界、フットサル日本代表の歩みをイチから説明するなど、ピッチ外でも大きく貢献している。

 クラブを通じて木暮は、以下のコメントを発表している。

「フットサル選手としての自分に別れを告げときが来ました。2012シーズン終了をもって、現役を引退します。フットサルの世界に飛び込んで15年。フットサルシューズも、リーグも、何もない時代からこんなにも多くの人に愛されるスポーツになるまで、共に歩み、成長する事ができました。

 数えきれないほどの素晴らしい思い出、共にフットサルの発展の為に戦った仲間たち、何度も味わった悔しい想い、全ての経験が自分の財産となり、フットサル選手としてだけではなく、一人の人間として一回りも二回りも大きくさせてくれました。

 リーグも無かった頃の一番のモチベーションは日本代表でプレーをするという事でした。代表選手として海外に行くたびに世界との差に愕然とし、それと同時にW杯という4年に1度の最高の舞台で結果を出すことが、大きな目標となりました。

 昨年の2012年。日本代表は初めてW杯ベスト16に進出しました。大会終了後12年間戦い続けた日本代表から引退することを決めました。

 それからは日本のフットサルの未来を考える自分が居ました。そこから今回の決断に至るまで悩む日々もありましたが、選手生活においてやり残したことはありません。

 ここまでたくさんの人たちに支えられてきました。自分一人ではここまでたどり着けなかったし、みなさんの応援があったからこそ、素晴らしいフットサル人生を過ごすことができました。感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。

 今後も僕のフットサル人生は続きます。これからは自分が持っているすべての経験や財産を、日本のフットサルの未来に還元していきたいと思っています。今後の活動につきましては、またあらためて皆様にご報告する機会をつくりたいと思います。
 これからの木暮賢一郎も応援して頂けたら嬉しいです。

 また残りのシーズンも名古屋オーシャンズの一員としてプレーオフ優勝とプーマ杯優勝を目指して頑張ります。最後までみなさんにピッチで戦う姿を見せたいと思っていますので、応援よろしくお願いいたします。

 15年間応援し、支えてくれたすべての方々に感謝いたします。

 ありがとうございました」

 日本フットサル界を支えてきた名手は、Fリーグ2012のプレーオフ、そして全日本フットサル選手権で、現役生活の最後に華を添える。

▼関連リンク
2013年Fリーグ移籍情報ページ

TOP