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即戦力補強の柏が悲願のACL制覇へ!「アジアでレイソル此処にありと知らしめられる存在に」

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 2シーズンぶりのJ1王者奪還、そして悲願のACL制覇へーー。今シーズン、あらゆるタイトルを獲るべく、柏レイソルは大型補強を刊行した。

 昨シーズンは守備のユーティリティプレーヤーとして、右サイドバックとCBでプレーしたDF[[那須大亮]]が浦和へ移籍。戦力低下が懸念されていたが、CBに新潟からロンドン五輪代表のDF[[鈴木大輔]]を補強し、さらに右サイドバックにはロンドン五輪韓国代表で昨シーズンのKリーグベストイレブンのDFキム・チャンスを釜山アイパーク(韓国)から獲得。昨シーズン、ハノーファーに移籍したDF酒井宏樹の穴を埋める目処が立った。「優勝しか考えていない」とキム・チャンスは早くも闘志を漲らせる。

 守備陣以上に層が増したのが攻撃陣だ。国内からは柏U-18出身のMF太田徹郎を山形から、MF 谷口博之とMF狩野健太を横浜FMから獲得した。柏でのプレーについては「いつか黄色いユニフォームを着たいと思っていた」(太田)、「タイトルを獲ったことがないので、柏でならタイトルを獲れると思った」(谷口)、「いい選手がたくさんいるので、個人としてもレベルアップできる」(狩野)とそれぞれの想いを語った。

「苦しいときに点を取って流れを変えたい」と意気込みを語った谷口は、高い打点でのヘディングが持ち味のひとつ。昨シーズンの開幕戦では、柏の聖地・日立柏サッカー場で後半アディショナルタイムに横浜FMを同点に導くゴールを挙げた。柏にはMFレアンドロ・ドミンゲスとMF ジョルジ・ワグネルというリーグ屈指のフリーキッカーがおり、「いいキッカーが揃っているので楽しみ」と笑みを見せた。

 さらに、前線のターゲットとして、185cmのFWクレオを広州恒大(中国)から獲得した。柏は昨シーズンのACLグループステージでクレオ擁する広州恒大と対戦しており、その実力は身を持って体験している。長身を活かしたポストプレーだけでなく、欧州CLとELで21試合16得点を挙げた得点力にも期待がかかる。

「『アジアでレイソル此処にあり』と知らしめられる存在になる、その一歩を踏み出す年にしたい」と御手洗尚樹社長が語るとおり、国内だけでなくアジアを戦い抜くだけの戦力が整った。浦和も、G大阪も達成できなかったACLとJ1の2冠制覇に向けて、5年目を迎えるネルシーニョ監督の手腕が試されるシーズンになる。

(取材・文 奥山典幸)

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