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Fリーグ 絶対王者の名古屋FP吉川「組織力では、今季は無敗3冠の昨季以上」

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 Fリーグは14日にプレスカンファレンスを行い、全10クラブの監督・キャプテンが第1節、第2節の会場である代々木第一体育館に集まり、それぞれに抱負を述べた。リーグが開幕した2007年から7連覇を達成している絶対王者の名古屋オーシャンズは、ビクトル・アコスタ新監督を迎えて始動した。8月に名古屋で開催されるAFCクラブフットサル選手権にも出場する名古屋は、『世界照準。』というスローガンを掲げ、2013/2014シーズンに臨む。昨季は公式戦無敗という最高の結果で3冠を達成したが、ポルトガル代表のFPリカルジーニョが抜けた今季は、プレッシャーとの戦いにもなる。新キャプテンに就任したFP吉川智貴は、プレッシャーを認めつつも、昨季以上に組織力があるとリーグ7連覇に自信を見せた。

 以下、吉川選手インタビュー

―新監督を迎えた名古屋は、どんなフットサルをやるのでしょうか?
「昨年とは本当に大きく変わったと思います。DFの面では、昨年は結構、こっちから取りに行くDFをしていましたが、ビクトル監督のDFは、相手のミスを誘う感じです」

―ちょっと待つ感じですか?
「いや、全然、待ちません。前からプレスは掛けるのですが、そこまでボールを奪いにいかず、相手のミスを誘って、相手の状態が悪くなった時にプレスを掛けようという話をしています。そこが一番、大きく変わった部分ですね。攻撃の部分では新入団の選手でスピードのある選手が増えたので、前へ行く力っていうのは、すごく大きくなりました。ですから、カウンターであったり、そういう部分は、これまで以上に速くなったと思います。ボールポゼッションの部分とかは、昨年より少なくなっているところもあるかなと感じます。それが良い意味でも、悪い意味でも変わった部分かなと思います」

―FPリカルジーニョの不在は、大きなダメージでは?
「まぁ、そうですね。リカルジーニョは一人で試合を決める力を持っていますし。個人の力を考えると、戦力的にはちょっとダウンなのかなと思うところもあります。でも、今年は個人の力よりも、組織力というところが昨シーズンよりも上がっていると思いますし、強さっていう意味では、昨年にも引けは取らないと思います。特にリカルジーニョがいなくなったから、どうこうっていう問題ではないと思います」

―昨年は公式戦無敗で3冠というとんでもない偉業を達成しました。この数字、今季はかなりプレッシャーなのでは?
「正直……なってしまいますよね(苦笑)。でも、どこかで絶対にうまくいかなくなるときは出て来ると思うんです。負けてしまう試合も、もしかしたら、あるかもしれません。でも、最終的に優勝するっていうことが目標ですし、どこかで1敗したからといって、それで流れが悪くならないように。本当に、あまり深く考えずに、普段通りにやっていきたいです」

―最後に、明日と明後日の開幕2試合に向けて公言をお願いします。全日本選手権決勝では、ここ代々木で2得点を挙げてMVPも取りました。みんな、とても期待しています。
「そうですね。……。けど、キャプテンという立場になったからには、個人的な部分より、チームに足りないところを補う立場になったと思うので。もちろん、自分の良さを出さなければいけませんが、この2連戦で2勝できるようにということを一番に考えて、プレーしたいと思います」

―ハットトリック宣言は出ませんか?
「そうですね。なかなかやっぱり(笑)。チームが一番という考えになってきました(笑)。」

―個性的な集団ですし、まとめるのは大変?
「やっぱり個性的な方が多いですし、大変ですけど、やり甲斐もあるので。自分にとってプラスになると考えてやっていきます」

(取材・文 河合拓)

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