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[総体]東京王者・修徳支える“あきらめない心”!東久留米総合との延長戦制して全国王手!:東京

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[6.16 全国高校総体東京都予選準々決勝 東久留米総合1-2修徳 駒沢補助]

 平成25年度全国高校総体「2013 未来をつなぐ 北部九州総体」サッカー競技東京都予選準々決勝、東久留米総合対修徳戦は1-1でもつれ込んだ延長戦の末、2-1で修徳が勝利。修徳は國學院久我山と戦う準決勝に勝利すれば、2年連続10回目の全国総体出場が決まる。

 土壇場で「修徳魂」を見せつけた。昨年の全国高校総体予選、全国高校選手権予選を制している修徳と今年の関東大会予選優勝の東久留米総合との実力派対決。非常に拮抗した展開となった試合は後半12分に東久留米総合がセットプレーからスコアを動かす。PA外でこぼれ球を拾ったMF小島樹(2年)が右足のファインショットをゴールヘ突き刺して先制した。一昨年大会の王者でもある東久留米総合はその後もMF白井穂やMF大畑和樹、MF保池瑶(すべて2年)がサイドから相手を切り崩し、MF加藤有騎(3年)らがシュートへ持ち込んでいく。

 一方、守備を意識して試合に入っていた修徳は、昨年からの経験者でもあるMF池田晃輔主将とMF久保祐貴(ともに3年)のダブルボランチを中心とした全員攻撃全員守備を徹底する。ただ、セットプレーからゴールヘ迫る場面もつくっていたが、失点後なかなか攻撃のギアを上げることができない。東久留米総合のサイド攻撃に押し込まれる時間帯が続き、相手のPAまでボールを運ぶことができない。攻め手もほとんどないように映った。それでも全国大会出場のかかる都内トーナメントでは昨年から負けなしの修徳が土壇場で底力を発揮する。

 0-1の後半38分、修徳は自陣でボールを奪うと、得意の高速カウンター発動。右サイドでボールを持ったFW関秀太がFW佐藤悠輝(ともに3年)とのワンツーで前方のオープンスペースを突くと、そのクロスボールをニアサイドへ飛び込んだオランダ系FW加藤禅(3年)が頭でゴール左隅へ流し込み、同点に追いついた。ともに交代出場の関と佐藤でつくり出した1チャンスをものにして奪った劇的な同点弾。大興奮の加藤は応援席へ駆け寄り、大声援を送り続けていた控え部員とともに喜びを爆発させていた。

 1-1で延長戦へ突入。起死回生の一撃で蘇った修徳は交代で中盤に入ったMF沖山正信(3年)がボールを落ち着かせ、同じく交代出場のFW藤本優斗(3年)がドリブルでサイドに穴を開けるなど押し返していた。そして延長後半6分だ。修徳は関が左サイドを縦に割って入り、クロスボール。これをファーサイドの佐藤が右足で決勝ゴールを押し込んだ。

 選手たちも「何なんですかね」と驚き、首をかしげた勝負強さ。殊勲の佐藤は「(監督の)岩本先生がいつも『あきらめたら、終了』、と言っているので、みんなもその通り、あきらめない心で練習している。ボールを取られて追わなかったり、攻守の部分でとかですぐプレーを止めてしまったり、すぐ転んでしまったりしたら凄く言われる。その(あきらめない)気持ちでプレーしているのが、こういう大会で最後同点に追いついたり、逆転できたりしているのにつながっていると思う」。追い込まれても試合終盤のゴールで追いついて勝ち切ってしまう強さは、夏冬連続で東京を制した昨年同様。岩本慎二郎監督も「去年のヤツを見ているから、いい習慣になっていけばと思っています。練習からボクはそういうところ(最後まであきらめない心やハードワーク)しか求めていないです。一番ギャーギャー言っている部分です」と微笑んでいた。

 2年連続の全国進出を懸けた準決勝の対戦相手は攻撃力が自慢の國學院久我山。池田は「自分たちの目標は去年を越えること。全国へ出ることが目標なので、久我山が来ようが関係ない。パスを回してくるとは思うんですけど、我慢して修徳らしい速攻で行ければいい。自分たちは技術とかで言ったら去年のチームの方が全然上。それでも自分たちは修徳らしいといえば何ですけれど、気持ちでカバーするという面があると思うし、全員で守備も攻撃もやれる」。どんなに苦しい戦いでも“言葉に表せない”ような勝利への執念で白星を引き寄せている修徳。この日、池田は控え選手たちの声援を一番に感謝していたが、準決勝でもその声を後押しにあきらめないサッカーで全国切符を勝ち取る。

[写真]後半38分、同点ゴールを決めた修徳FW加藤が応援席で喜び爆発

(取材・文 吉田太郎)
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