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鮮やかな先制点を決めた川崎F FW小林「イメージができていた」

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[6.23 ナビスコ杯準々決勝第1戦 川崎F2-1仙台 等々力]

 川崎フロンターレのFW大久保嘉人は、自らシュートを打とうとしていたという。前半36分、相手のパスをカットしたMF森谷賢太郎のパスを受けた大久保は、「トラップした瞬間に打とうかなと思ったのですが、(小林)悠の声が聞こえたので、早めにパスを出しました」と明かす。

 このパスが絶妙だったと、この日、大久保と2トップを組んだFW小林悠は感謝する。「こういうボールが来たら、こういうコントロールをしようというイメージができていました。その通りのパスが嘉人さんから来ました」。パスを受けた小林は、華麗なルーレットでDFをかわして、右足で先制点となるシュートを決めた。

 このゴールの場面だけではない。スピードに乗ったドリブルから好機をつくり、ボールを失わずに攻撃の起点となった。178センチと決して大柄ではないものの、空中戦でもほとんど競り勝っていた。さらに、リードしたまま迎えた終盤も「自分のところではやらせたくなかった」という言葉通り、プレスバックも怠らなかった。最後まで仙台にとってイヤな存在であり続けた小林は、チームの2-1の勝利の立役者となった。

「チームが5月を無敗で終えて、そのままの勢いでいきたいということもありますが、等々力では絶対に負けたくありません。絶対に勝ちたいと思っていました。良い感触がありますし、次も良いイメージでやっていきたいです。今日は勝つことが一番大事でした。終盤に1点返されてしまいましたが、次も勝つことを意識してやっていきたいと思います」

 試合を重ねながら、どんどん逞しさを増していくアタッカーの目には、第2戦も勝利する自分たちの姿しか見えていない。

(取材・文 河合拓)▼関連リンク
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