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[MOM809]正智深谷FWオナイウ阿道(3年)_“主役候補”は1得点も猛反省

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
平成25年度全国高校総体
「2013 未来をつなぐ 北部九州総体」サッカー競技(福岡)

[8.1 全国高校総体1回戦 正智深谷2-2(PK5-4)北海道大谷室蘭 福岡フットボールセンター人工芝]

 2点差を追いつかれて、PK戦の末に何とか初戦突破。自分たちのパスサッカー、崩しをすることができなかったこともあり、正智深谷の小島時和監督が及第点を与える選手はいなかった。J注目のエースFWオナイウ阿道(3年)に対しても「マークが多かったことでミスが多かった。簡単にプレーして取られていた。もっとやれる」と厳しかった。本人も「ボールを持った時に雑になった」と反省していたが、前半10分に相手のマークが緩いと見るや豪快な右足シュートをゴールヘ叩きこむなど、オナイウの存在感はやはりピカイチだった。 

 しなやかなボールタッチからDFを外し、絶妙なスルーパスを通す10番はこの日も一瞬のキレでDFの前に出るなど、ドリブル、パス交換でゴールヘ迫った。ただ、本来ならば常に相手の背後を狙ってスルーパスを通し、自らの運動量多くゴールヘ切れ込んでいく動きも見せるオナイウだが、PAで味方と絡むシーンはわずか。シュートチャンスでトラップして好機を逸するなど攻撃の流れを好転させることができなかった。

「個人的にももっと運動量増やさないといけない。前半は自分で仕掛けたり、パス出してもう1回受けたりする動きができていた。でも前半終わりくらいからチームのテンポが悪くなった時に自分がしっかりキープできていなかったんで、そういうところから失点しているし、もう少し前で時間をつくれるようにならないといけない」と反省していた。

 昨年度の選手権前には大会展望号で表紙を飾るなど一躍知名度を上げたが、全国大会は初戦敗退。より周囲からの期待が増している今回は個人、チームとしても結果を残したい考えだ。「注目してくれているんで、期待にも応えないといけないし、自分も上に行ってアピールしたい。成長するために1試合でも多くやった方がいい」とオナイウ。2回戦からは本領を発揮してチームとともに今大会の主役となる。

(写真協力『高校サッカー年鑑』)

(取材・文 吉田太郎)
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