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柏ネルシーニョ監督の辞意撤回に工藤「代わるより良かった」

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 代表合宿中のこの日、ネルシーニョ監督の辞意撤回と続投が決定したという連絡を柏レイソルのチームメイトから聞いたというFW工藤壮人(柏)は「選手としてはやるだけですし、何か目標が変わったというわけではない。ただ、監督が続けるということは、チームにとっては代わるよりはいいと思う」と複雑なニュアンスのこもった言い回しでコメント。事態の急展開に戸惑いを残しつつも、「監督がずっと言い続けてきたACLもまだありますし、ナビスコ杯もこれから(準決勝が)始まる。大事な試合が続いてくるところなので、何かが変わることがなくて良かった」と胸をなで下ろした。

「代表に来たらこっちに集中しているけど、多少気にしていた部分はあった」と言うだけに、これで100%集中して6日のグアテマラ戦(長居)、10日のガーナ戦(日産ス)に臨めることになりそうだ。

 ミーティングではグアテマラの映像を見ながら守備の固さを強調した映像に注目。「日本にはボールを持てる選手、パスの出し手として非常に質の高い選手がいるので、出場チャンスをもらったときには思い切ってプレーしたいし、逆に出し手の選手が出さざるを得ないような動きをしていきたい」と言葉に力を込めた。具体的にはワンツーや動き出しの質で勝負していきたいという意気込みだ。

 4日間が経過した今合宿では、タイプの似通うFW岡崎慎司(マインツ)から刺激を受けている。

「(岡崎は)運動量、運動量と言われることが多いと思うけど、やっぱり動き出しの質が高い。しっかりしたファーストタッチやフィジカルコンタクトのところで違いを見せているし、ボールを奪われる回数が非常に少ない。そういうところを見習っていきたい」

 Jリーグ、ACL、ナビスコ杯、天皇杯と、すべての大会で戦っているのは国内組でただ一人。伸び盛りのストライカーが出番を虎視眈々と狙う。

(取材・文 矢内由美子)

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