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俊輔の4分弾で横浜FMが逃げ切る、3戦ぶり勝利で首位キープ

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[9.21 J1第26節 横浜FM1-0清水 ニッパ球]

 J1第26節は21日、各地で8試合を行い、首位横浜F・マリノスはホームで清水エスパルスと対戦し、1-0で競り勝った。前半4分にMF中村俊輔が先制点。後半は清水の反撃に遭ったが、1点を守り抜いた。横浜FMは3試合ぶりの白星で首位をキープ。この日、2位浦和が引き分けて3位に後退したため、2位との勝ち点差は「4」となった。

 横浜FMはDF小林祐三が出場停止明けで2試合ぶりに先発復帰。それ以外は前節・C大阪戦(1-1)と同じメンバーで臨んだ。
 3連勝中の清水はDF平岡康裕が右肩痛で欠場。MF杉山浩太がCBにポジションを下げ、MF竹内涼が4試合ぶりに先発した。
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 試合開始早々に俊輔の左足が炸裂した。前半4分、横浜FMはDF中澤佑二のボール奪取から縦につなぎ、FWマルキーニョスが中央の中村へ。中村はMF村松大輔のプレッシャーを弾き飛ばし、ドリブルで持ち運ぶと、PA手前左45度から左足を一閃。弾丸ミドルをゴール右隅に突き刺し、先制点を奪った。

 中村にとって8月28日の浦和戦(3-0)以来、3試合ぶりのゴールが今季通算9得点目。横浜M時代の98年とセルティック時代の06-07シーズンに記録した自己シーズン最多得点に並んだ。幸先よく先制した横浜FMは前半7分、中村の左CKから中澤がヘディングシュート。同12分には小林の右クロスのセカンドボールをMF中町公祐がエリア外から左足で狙ったが、いずれも大きくゴール上に外れた。

 その後、試合は徐々にこう着状態に。反撃に出たい清水だが、横浜FMの堅い守りに阻まれ、なかなかフィニッシュまで持ち込めない。前半30分、遠目の位置からFWラドンチッチが左足で直接FKを狙ったが、惜しくもクロスバーを直撃。同39分には右後方からのFW大前元紀のFKにMF本田拓也がフリーで走り込んだが、ヘディングシュートは枠を捉え切れなかった。

 先制を許すも前半の終盤には徐々に流れをつかんだ清水。後半3分にも大前の右足ミドルが右ポストを叩くなど際どいシーンをつくった。同14分には右クロスのこぼれ球を竹内が狙ったが、ゴール前の小林が体を張ってブロック。1点が遠い清水は後半18分、FW高木俊幸に代えてFW村田和哉を投入した。同28分にラドンチッチのポストプレーから村田が右足ミドル。しかし、これもゴール上に外れた。

 清水の反撃を受ける横浜FMは我慢の時間が続いた。後半7分にはアフターチャージでDFカルフィン・ヨン・ア・ピンに左足首を削られた中村が怒りをあらわにするシーンも。なかなか攻撃の形をつくれず、後半最初のシュートは後半37分。右サイドをオーバーラップした小林のマイナスの折り返しからMF兵藤慎剛が左足で狙ったが、GKにキャッチされた。

 必死の反撃に出る清水は後半41分、セットプレーの流れからDFカルフィン・ヨン・ア・ピンの右クロスのこぼれ球を杉山が左足でシュート。しかし、これも右ポストを直撃。跳ね返りをラドンチッチが左足で狙ったが、中澤の体を張った守備に阻まれた。再三の好機を生かせず、運にも見放された清水は最後まで1点が遠く、連勝は3でストップ。横浜FMが1-0で逃げ切り、3試合ぶりの勝ち点3を手にした。

(取材・文 西山紘平)

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