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[国体少年男子]名や実績だけにとらわれないチームづくり、愛知県が新潟県をPK戦の末に撃破!

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[9.29 国体少年男子1回戦 愛知県1-1(PK6-5)新潟県 朝日サッカー場]

 29日、第68回国民体育大会「スポーツ祭東京2013」サッカー競技が開幕。愛知県と新潟県との1回戦は1-1で突入したPK戦の末、愛知が6-5で勝利した。愛知は30日の2回戦で青森県と対戦する。

 1-1で突入したPK戦は両チームともに5人全員が成功し、6人目へ突入。先攻の新潟は最終ラインで好守を見せていたCB大桃海斗(帝京長岡高)が右足を振りぬいたが、愛知GK加藤大智(名古屋U18)が右へ跳んでストップする。これで勝利へ前進した愛知は直後、MF池庭諒耶(名古屋U18)が右足シュートを左へ決めて決着。殊勲の加藤を中心に愛知イレブンが喜びを爆発させた。

 試合は鮮烈な一撃で幕を開けた。前半5分、愛知は右FKのクリアボールに走りこんだCB岡本北斗(松蔭高)が右足ミドルをゴール右隅へ突き刺す。「(しっかりと)ミートしたので。ボールの方向も入る軌道だったので、蹴った瞬間入ると思った」という一撃。愛知は山尾光則監督(モノリスFC)が「勝つことも大事だけど、育てることも大事。グランパスや強豪校だけでなく、ここで成長できる選手を愛知県全体から選考した」と説明したように、愛知は40人ほどの候補選手から所属チームの名や中学時代の実績にとらわれないメンバー構成をして16人を選出している。その中でかつて全国高校選手権にも出場しているものの、全国的には無名の公立校・松蔭のDFが放った弾丸ミドルが新潟ゴールを破った。

 愛知は指揮官の「たくさんボールを触って、怖がらないサッカーを、と言っている」というポゼッションサッカーを表現できた時間帯は決して長くない。前半11分に新潟FW鎌田啓義(新潟ユース)に左足シュートをねじ込まれると、10番のMF中村亮太朗(新潟明訓高)やCB佐久間理央(新潟ユース)を軸とした組み立てからMF小林拓夢(帝京長岡高)の突破力などを活かして攻めてくる相手に主導権を握られた。

 新潟は注目GK阿部航斗(新潟ユース)をはじめ、個々のレベルが高い好チームだった。それでも愛知は打開力のあるMF森晃太(名古屋U18)やMF富田光(中京大中京高)、FW辻星哉(中京大中京高)の鋭い突破と右SB柴田駿(名古屋U18)、左SB吹ケ徳喜(名古屋U18)の攻撃参加、そして池庭の逆を突くパスなどから攻め返すと、後半17分にはスルーパスでMF{福山大貴}}(東海学園高)が抜け出し、後半半ばからは森が決定的なシュートを連発。延長前半8分に相手のミスを突いて敵陣でインターセプトした森のシュートがポストを叩いたほか、新潟GK阿部のビッグセーブの前に勝ち越すことはできなかったものの、延長後半8分に抜け出してきた新潟FW鎌田をGK加藤が鋭い出足で阻むなど、何度かあった相手の決定機を好守で封じきり、PK戦で2回戦への切符を手にした。

 PK戦でも3番目に登場してゴールを決めた岡本は「(愛知県選抜は)まとまっているかなと思う。(自身のアピールよりも)チームを優先に考えている。勝ちたいですね」ときっぱり。また森は「愛知県選抜として戦うのはこの1回しかない。絶対に優勝。悔いのないように愛知へ帰る」と言い切った。チーム一丸で全国の壁をひとつずつ打ち破っていく。

(取材・文 吉田太郎)
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