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10/8A代表練習後の選手コメント

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 欧州遠征中の日本代表は8日、セルビア北部のノビサドで練習を行った。MF長谷部誠(ニュルンベルク)は疲労のため宿舎で静養。左足首捻挫のMF遠藤保仁(G大阪)は別メニューで調整した。

●FW香川真司(マンチェスター・U)
―試合のテーマは?
「アウェーで自分たちのサッカーをやって勝てるか。どこまで攻撃を組み立てて、主導権を握ってできるか。そこをしっかりチャレンジしたい」
―コンディションは?
「2日間、ハードにトレーニングをしているので良い感じで来ている」
―セルビアの印象は?
「プレミアや欧州でプレーしている選手もいるし、特にDFラインに良い選手がいる。そういう相手にチャレンジしていきたい。ただ、相手チームに何かというより、自分たちがやることだと思います」
―連動性の課題は?
「それをしっかりと、この2試合で試して、良いサッカーをしたい」
―得点は?
「常に得点を狙っている。その中でも内容の良いサッカーをしている中で勝ちきって、自分自身の結果も出していきたい。そういう意味で、いろいろなことを求めています」
―9月に修正できた守備を今回もやっていきたい?
「次もやることは一緒。前線からしっかりと全員でプレッシャーをかけて、今度は気候もいいし、90分間運動量を落とさず、攻守の切り替えを早くして、集中することも大事」
―9月の2連戦で守備が改善され、今回は練習でも攻撃でもう一つ上にいくような取組みに見えるが?
「そうですね。こういうアウェイの中でどこまで攻撃を組み立てて、主導権を握ってやっていけるか。そこはしっかりとチャレンジしてやっていきたいです」
―フランス遠征で勝ったようなイメージでできればいい?
「フランスに勝ったことはアウェイで弱かったところを強くしたわけではない。内容も伴っていなかったですから」
―あらためてやるべきことは?
「内容も結果も求めたい。今回は欧州でプレーしている選手が多く、アウェーの難しさもみんな常に感じているし、まして代表でいきなり来てアウェイで戦うことは難しい。でも、一人ひとりが意識し続けることで乗り越えようとしている」

●FW柿谷曜一朗(C大阪)
―初日にはなかった本田選手との絡みが今日はあったが、久しぶりにやってみてどうだった?
「ゲームをやったわけではないので。こうやるという決まりのある中での合わせ方だったので、特にないですが」
―1トップと3トップでの役割は理解できてきた?
「毎回監督から言われます。こういうときはこうやるとか。まだまだ理解できていない。早く理解できるようにしたい」
―具体的な指示は?
「いろいろです」
―その中で例を挙げると?
「いっぱいあります。なので、どれかというのは…」
―MTGでビデオを見た?
「はい。チームとしてもっとこうしていこうという反省点でした」
―相手の印象は?
「ヨーロッパのチームなので強いと思うので、しっかり勝てるようにしたいです。知っている選手もいるので、しっかり分析はチームとしてしていくので、これからですね。気になる選手はいないです。名前を知っているくらいです」
―セルビアに来て、少しは雰囲気を味わった?
「何もしていないです。ホテルに缶詰になっているので、セルビアを味わっていることはない。新鮮とか楽しいとか、良い経験になるとかは僕自身のこと。そういうことを言っている場合ではないと思う。代表でやっているときは代表を強くすることしか考えていない」
―戦術理解は?
「まだ理解していないところがある。早く理解したい。僕は遅れて代表にきているので、少しでも早く吸収したいです。日々の練習が大事。試合では多くのことを学べると思う」
―まだまだ足りていない?
「練習も試合も、やればやるほど良くなると思うし、絶対に良くなるという確信を持ってやっています。その中で試合があるので、勝つためにやりたいです。考えるより、プレーして合わせていくことだと思います」

●FW清武弘嗣(ニュルンベルク)
「アウェーで弱いと言われている中でしっかり結果を残せるように今回はやっていきたい」
―帰国して試合するよりもコンディション的には負担が少ないと思うが?
「それはプラスだけど、呼ばれたからにはどちらにしてもしっかりとやらないといけないと思っているので、環境面についてはフライト時間が短いくらいにしか思っていない」
―前回の大阪では初日、2日目と守備の確認だったが、今回は攻撃もやっている。選手たちの中で守備の意識は?
「この前から継続して守備がやれればいいと思うし、この前の2試合も守備は悪くなかったので、継続していきたい。しっかりコンパクトにして、奪われたら切り替えてというのをやって、11人で守備をして、11人で攻撃できればいい形ができると思う」
―さらに良くしていきたいところは?
「完璧な試合をするにはもう少し早くスペースを埋めたり、スライドを速くしたり、相手のボランチにフリーでボールをもたせないとか、細かいところは詰める必要がある。それができれば完璧に試合ができると思うし、細かいところが重要になってくると思う。強いチームだとそういうところを突いてくると思う」

●MF細貝萌(ヘルタ・ベルリン)
―久々の代表復帰だが?
「一緒にプレーするのが初めての選手もいるし、間近でプレーすることで学ぶこともあると思う。自分が呼ばれていない間の代表の試合は見た試合もあるし、見れなかった試合もある」
―ボランチでは山口がコンフェデ以降、代表に定着しているが?
「彼とのプレーは初めてで、彼から学ばないといけないことも多い。ボールを落ち着いて回すこともできるし、守備も強くいける。ボランチとしていい選手だなと思う。昨日今日の練習でも一緒に組むことはなかったけど、チームが活性化するように2人で支えていければ」
―ヘルタでボランチとして試合に出ている中での代表招集だが?
「ヘルタの戦術とは違うけど、当然、ボランチでやっている感覚はレバークーゼンにいたときよりもある。そのときよりはいいプレーができるかなと思う。レバークーゼンにいたときと比べて精神的に変わることはないけど、ボランチとSBではプレッシャーのかかり方が違うので、感覚はまったく違うものがある」
―代表のことも考えて移籍を決めたと話していたが?
「もう27歳で、代表であまり試合に出られていない状況は厳しいと思っていた。自分が代表のためにどれだけできるか、どれだけ代表の力になれるかという意味で、貢献度は低いと思っていた。クラブで試合に出ることが代表のためにもなるんじゃないかと」

●MF遠藤保仁(G大阪)
―昨日は治療で今日も別メニューだったが?
「昨日は体を動かしていない。今日は様子見ということで。痛みは若干あるけど、たぶん大丈夫」
―明日の練習は?
「たぶん合流すると思う」
―今日はミーティングは?
「簡単なミーティングはあった。前回のいいところと悪いところの確認だった」
―今回の2試合で確認したいことは?
「積み上げていければいいかなと思う。特別、新しいことはしないと思うし、3-4-3にトライするかもしれないけど、精度を上げていければ」
―練習でも3-4-3を確認していたが?
「集まれる機会は限られているし、やれるうちに理解度を深めて、試合で試すのであれば、より自分たちのものにしていければ」
―ボランチは山口が定着し、今回は細貝も復帰したが?
「どういう組み合わせになろうと、しっかりコンビネーションを確認したい。後ろとの関係、前との関係もある。(山口)螢とはまだ時間も短い。お互いに距離感など気を使ってやりたい」
―1トップではハーフナーが復帰したが?
「マイクが入ればクロスからが一番いい形になる。サイドで数的優位をつくって攻めるのが形。プラスしてSBを使いながら横からのボールを頭に入れていければ」

●DF内田篤人(シャルケ)
「チームからは何が何でもケガして帰ってくるなと言われた。ここにいるときはここが一番大事だけど、腿裏も完璧じゃないし、連戦なので。(酒井)宏樹も(酒井)高徳も長友さんも、SBの選手が結果を残しているし、それは代表にとってもいいこと。世界的に見てもSBはあんまりいないから」

●DF吉田麻也(サウサンプトン)
―今回の2試合で確認したいことは?
「ラインコントロール、カウンターへの守備、ファーストディフェンスのプレス、セットプレーの守備。いっぱいあるし、絞るのは難しい。全体的にもっと安定感を出していきたい」

●DF森重真人(F東京)
「チームとしてやるべきこと、決まりはある程度理解できているので、それをより高いレベルでやらないといけない。3バックに関しても、何試合かやらないと細かいところは出てこないし、90分やることで流れの中でいいところだったり、悪いところが出てくると思う。それは試合をしてみないと分からないので、試合をしてもっと分かっていければいい」

(取材・文 西山紘平、矢内由美子)

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