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[選手権]四中工の快進撃は準決勝でストップ…坂主将「リベンジしてほしい」

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[1.11 全国高校選手権準決勝 富山一2-2(PK5-3)四日市中央工 国立]

 FW浅野拓磨(現広島)、FW田村翔太(現湘南)の強力2トップが卒業し、今大会の先発の半数は下級生。「今年は強くない」という評価を覆す快進撃を見せてきた四日市中央工だったが、準決勝で力尽きた。0-1の前半終了間際には左SB中田永一(2年)が左中間から左足FKを直接叩き込み同点。さらに再び勝ち越されて迎えた後半28分には中田の縦パスで左サイドを抜けだしたFW井手川純(3年)がGKとの1対1から右足シュートをゴール右隅へ流し込む。なかなかシュートシーンを作れない中で、伝統のエースナンバー「17」を背負う井手川の「ああいう形で決められて良かった」というゴールで2-2。後半アディショナルタイムに追いついてPK戦で勝利した準々決勝・履正社戦に続く劇的勝利の予感を漂わせていた。

 ただPK戦の末に涙。相手の5人目のシュートがゴールを揺らし、敗退が決まった後、準々決勝のヒーロー・GK高田勝至(2年)はなかなか立ち上がることができず、その他の選手、スタンドで声を枯らした控え選手たちも涙が止まらなかった。2年前の準優勝メンバーで、この日もルーズボールへの素早い反応や1対1の対応など好守を見せ続けていたCB坂圭祐主将(3年)は涙ながらに「本当に悔しいですけど、来年、再来年にリベンジしてほしいです」と後輩たちに期待した。

 来年、樋口士郎監督から「ここまで連れて来てくれてありがとうと言われました」と感謝されたことを明かした中田や左MF加藤慧、高田ら2年生や今大会存在感を放ったMF森島司、FW小林颯、MF木下史也の1年生トリオたちが今大会以上のチームになって選手権へ戻ってくる。

(取材・文 吉田太郎)

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