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[PUMA杯2014]町田が大阪に勝利し、12大会ぶりベスト4進出

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[3.14 PUMA杯2014準々決勝 町田3-2大阪 代々木]

 PUMA杯は14日、準々決勝の4試合を代々木第一体育館で行い、第2試合ではペスカドーラ町田シュライカー大阪が対戦した。試合はFP金山友紀の2ゴールなどで、町田が3-2で勝利。町田は前身のカスカヴェウ東京時代の2003年以来、12年ぶりとなる4強進出を決めた。

 試合は静かな立ち上がりとなったが、大阪は前半3分にアクシデントに見舞われる。前半3分、味方との接触でGK清家大葵が負傷。GK宮竹晴紀と交代することになった。試合再開直後には、FP市村怜文が強烈なシュートを放ち、町田ゴールを襲ったが、GKイゴールに阻まれる。

 前半4分には町田も決定機をつくる。FP篠崎隆樹の強烈なシュートをGK宮竹晴紀が弾いたところに、FP横江怜が詰めるが、シュートは右に逸れる。その直後にもFP森谷優太がシュートを枠に飛ばしたが、これもGK宮竹がセーブした。同8分にも、町田は細かいパス回しから大阪ゴールに迫ったが、ラインを割る寸前でGK宮竹に抑えられて、得点できない。

 なかなかGK宮竹の壁を破れなかった町田だが、前半10分に横江のFKから先制点を挙げる。横江のシュートをGK宮竹が弾くと、詰めていたFP金山友紀がゴールに押し込み、町田が1点をリードした。その後も町田が優勢に試合を進めていたが、前半17分には大阪もFP松宮充義が左サイドを突破。GKイゴールを引き出して、中央に折り返したボールが、ゴール前のFP永井義文につながると、永井は無人のゴールにシュートを決めて、同点に追いついた。このまま、前半は1-1で折り返す。

 後半も慎重な両チーム。町田は後半4分にFP甲斐修侍をピヴォに入れる。同5分、自陣でボールを奪った大阪はカウンターに出ると、甲斐のマークを振り切ったFP村上哲哉がGKイゴールと1対1になるが、PAギリギリまで飛び出したイゴールに軍配があがる。

 停滞した試合を動かしたのは、町田だった。後半9分、後方からのロングボールにFP本田眞琉虎洲が飛び込み、鮮やかなボレーシュートをゴールに突き刺し、町田が再びリードする。前方への推進力に欠ける大阪に対し、町田が後半13分に追加点を挙げる。左サイドでボールを持ったFP永島俊が中央に切り込み、シュートを放つ。これをGK宮竹が弾くと、ゴール前に詰めていた金山に当たって、ボールはゴールに吸い込まれた。

 大阪も後半15分に左サイドの一木から中央のFP林浩平を経由し、最後は永井がシュート。これが決まって再び1点差とした。残り時間が5分になると、大阪は松宮をGKにパワープレーを開始する。ジワジワと町田陣内でボールを回す大阪は、19分に松宮がボレーシュートを放つなど、ゴールに迫ったが得点を挙げることはできない。ラストプレーで大阪はFP瀬戸彬仁が自陣のキックインをゴール前に一気に蹴る。これをイゴールが後逸したが、ボールは左へ逸れて得点にはならず。町田が3-2で勝利し、準決勝進出を決めた。

(取材・文 河合拓)

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