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ダメ押しゴールのF東京MF三田「味スタでゴールを決めるのが夢だった」

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[3.18 ナビスコ杯第1節 F東京3-1鹿島 味スタ]

 ベンチで大いに刺激を受けていた。FC東京は、これまでのリーグ戦とガラリと先発メンバーを変えて、ナビスコ杯初戦の鹿島アントラーズ戦に挑んでいた。前半8分にはMF河野広貴、同10分にはDF太田宏介が得点を挙げて、リーグ戦で首位に立つ鹿島を前半は圧倒した。

 リーグでは3試合連続スタメン出場中のMF三田啓貴は、その様子をベンチから見ながら「河野くんだけじゃなく、チーム全体が今までで一番いいんじゃないかと思うくらい良かった。本当にうれしかったし、それ以上に、自分が入ったら、前半みんながやっていたプレーよりも良いプレーをしてやろうと思っていた」と、闘志を燃やしていた。

 後半9分には1得点1アシストの河野と交代し、トップ下に入ってプレーした。「あのトップ下というポジションは、どんどん攻撃に絡めるし、間でもボールを受けられるし、本当に楽しくプレーできます。楽しかった」と、充実の表情で振り返る。それもそのはず、後半26分には、DF松田陸からのクロスをヘッドでゴールに沈め、開幕戦に続く今季公式戦2点目を挙げていた。

「陸は、練習から良いボールを上げてくれていて、練習から何回もあの形で点を取っていたので。絶対に陸なら良いボールを上げてくれるという確信があって得点できたので、陸に感謝したいです」と、三田はアシストに感謝した。

 三田にとって、このゴールがプロ入り後6点目となるが、意外にも味の素スタジアムでのゴールは「初めて」と振り返る。得点直後にゴール裏に駆けて行ったのも、「今回、味スタで初ゴールだったんですよ。小さいころから、味スタで決めるのが夢だったし、今回初めて決めたので、サポーターと喜びを分かち合いたかった。それが実現できて、うれしかったです」と、笑顔を見せた。

 サポーターが歌った、新しいチャントもしっかり届いていた。「今日、聞けてうれしかったので、また聞けるようにもっともっとゴールを決めたいです」と得点量産を宣言した。さらに、あのチャントが、かつてF東京で活躍したFWササのチャントであったことを指摘されると「なんか聞いたことがあるな、と思ったんですよね!!」と、大興奮。「ササ、好きだったからうれしいですね。ササは短い期間しか東京にいませんでしたが、すごくチームに貢献してくれた選手の一人だと思うので、僕もそれ以上に貢献して、もっとあの歌が聞けるように、頑張っていきたいと思います」と、試合後も刺激を受けていた。

(取材・文 河合拓)
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